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星出宇宙飛行士の作業状況(2012年11月12日)
11月9日から11日にかけて、星出宇宙飛行士は、日本や国際パートナーの医学研究、および「メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析(Medaka Osteoclast)」に関する作業などを行いました。
11月9日は、JAXAの「宇宙医学実験支援システムの機能検証」を実施し、電子聴診器を用いて心音を計り、データを分析にかけました。この計測はリアルタイムで地上にダウンリンクされ、また、USBカメラを通じて地上の医療専門家がその模様を観察しています。
「きぼう」日本実験棟にて、「メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析(Medaka Osteoclast)」で使用している水棲生物実験装置(Aquatic Habitat: AQH)の、水槽内の気泡を除去する作業を行いました。水槽はふたつあり、気泡を吸い取る器具を使用して気泡を除去します。
NASAの「食事摂取から予想・予防できる宇宙飛行中および回復期間の骨代謝の変化(Pro K)」実験の3日目の作業として、食事で摂取した食べ物を記録したほか、この実験の一環で、後日実施予定の尿の採取や血液採取のための準備を行いました。この研究では、食事で摂取した食べ物を記録するとともに、決められたタイミングで尿の採取およびpH測定、採血を行います。
また、米国の健康維持システム(Health Maintenance System: HMS)の超音波装置を準備して、眼の検査を行いました。
継続的に行っている水再生システム(Water Recovery System: WRS)のメンテナンス作業を行い、水バッグ(Contingency Water Container-Iodine: CWC-I)の水を水タンクにホースを使用して移送する作業を行い、作業後にCWC-Iを交換しました。
ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)プログラムの一環として、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のアマチュア無線機器を起動し、イタリアの高校生と交信しました。
11月10日は、AQHの水槽内の水のアンモニア、硝酸塩、亜硝酸塩の濃度を調べるため、飼育水循環ユニットから水サンプルを取り出し、試験紙を使用した水質検査を行いました。
NASAのPro K実験を継続し、サニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士の血液採取を行ったほか、自身も尿の採取を開始しました。
11月8日に開始した欧州宇宙機関(ESA)およびドイツの長期宇宙滞在中の概日リズムの変化についての研究「CRHYT(Circadian Rhythms)」で、36時間の計測が終了したため、データ取得のための装置が付いたベルトを取り外し、ベルトを清掃して片付けました。
そのほか、地上との会議や船内の清掃、家族との交信を行いました。家族との交信には15分の時間が割り当てられています。
11月11日は、Pro K実験の5日目で、食事で摂取したものを記録したほか、尿を採取してpHテストを行い、血液の採取を行いました。血液は、遠心分離機にかけ、冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)に保存しました。
今週は、星出宇宙飛行士の今回のISS滞在中、最後のISSと「きぼう」の観測チャンスとなります。日本時間で早朝の通過となりますが、天気が良ければ全国各地でISSの通過を見ることができます。
NASAでは、地域とメールアドレスを登録すると、その地域でISSの可視が良いとき(最大仰角40度以上)にメールでISSの通過をお知らせするサービスを行っています。
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