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星出宇宙飛行士、新たなクルー3名をISSへ迎える(2012年10月26日)
10月25日、ソユーズ宇宙船(32S)が国際宇宙ステーション(ISS)に到着しました。星出宇宙飛行士らは新たなクルー3名を歓迎し、6名体制でのISS運用を開始しました。
32Sの到着前、星出宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟船内実験室で、「メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析(Medaka Osteoclast)」に備え、多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)のワークボリュームに設置されている水棲生物実験装置(Aquatic Habitat: AQH)の準備を行いました。
Medaka Osteoclast実験では、ISSの微小重力環境でメダカを飼育し、メダカの骨代謝を詳細に解析することで、微小重力環境で生じる骨量減少のメカニズムに迫ることを目的としています。
そのほか、ドラゴン補給船運用1号機(SpX-1)のISS離脱に向けた準備を行うサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士をサポートして、カプセル(与圧部)からの搭載品の搬出と、地上への回収品の積込みを行いました。ドラゴン補給船運用1号機のISS離脱は、10月28日に予定されています。
また、クルー健康管理システム(Crew Health Care System: CHeCS/IMS)に含まれる軌道上AED(自動体外式除細動器)の定期点検を行いました。
32Sは、日本時間2012年10月25日午後9時29分にISSへドッキングしました。そして、同10月26日午前0時08分に32SとISS間のハッチが開かれ、NASAのケビン・フォード宇宙飛行士、ロシアのオレッグ・ノヴィツキー、エヴゲニー・タレルキン両宇宙飛行士がISS船内に入室しました。
新たなクルーの歓迎セレモニーを終えた後、星出宇宙飛行士は、ウィリアムズ、ユーリ・マレンチェンコ両宇宙飛行士とともに、フォード宇宙飛行士らに対し、緊急事態が発生した場合の対応手順や避難経路の確認などISSの安全に関わる説明を行いました。
説明終了後、ロシアクルーから、32Sで運ばれたJAXA搭載品が引き渡されました。星出宇宙飛行士は、搭載品のひとつであるMedaka Osteoclast実験で飼育するメダカを、魚輸送容器からAQHの飼育水槽に移す作業を行いました。
また、同じく搭載品のひとつである「きぼう」船内の宇宙放射線量計測に使用する受動積算型宇宙放射線線量計(Area PADLES)17個を、「きぼう」船内実験室と「きぼう」船内保管室の所定の場所に、それぞれ取り付ける作業を行いました。
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