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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

古川聡宇宙飛行士

古川宇宙飛行士、宇宙医学実験支援システムの軌道上検証実験を開始(2011年10月26日)

10月25日、古川宇宙飛行士は、就寝前に宇宙医学実験支援システムの軌道上検証実験を開始しました。

パルスオキシメータで酸素飽和度を計測し、睡眠中の脳波を計測します。今回の検証実験は3日間連続で行います。

この日は、血圧、心電図、心拍数を計測する器具を装着し、自転車エルゴメータ(Cycle Ergometer with Vibration Isolation and Stabilization System: CEVIS)を漕ぎました。これは米国が行っているフィットネス評価(Periodic Fitness Evaluation)で、月に一度、1時間半行われます。また、CEVISの定期点検も行いました。

教育用の科学実験として、商用バイオプロセッシング装置(Commercial Generic Bioprocessing Apparatus: CGBA)を使用した米国の教育用科学実験で、いったんCGBAを停止させ、使用済みの発芽用フラスコを取り除き、代わりに3つの新しい発芽用フラスコを入れました。

また、有機炭素分析器(TOCA)を使用した水再生システム(Water Recovery System: WRS)の水質検査を行い、検査用のソフトウェアを始動させて2時間後に停止し、検査結果のデータを地上に送信するため、ステーション・サポート・コンピュータ(Station Support Computer: SSC)に転送しました。

無重量保管ラック(Zero-g Stowage Rack: ZSR)からプリブリーズ用の装置を「クエスト」(エアロック)へ移設し、頭上にある装備ロック(Equipment Lock)に収納したり、「クエスト」で船外活動(Extravehicular Activity: EVA)用のバッテリの放電を停止し、スイッチの設定が適正になっていることを確認しました。

他にもさまざまな作業を行い、「コロンバス」(欧州実験棟)のハッチの周りに蓄光式の非常口照明(Emergency Egress Guidance System: EEGS)を設置したり、無線ラップトップコンピュータにハードドライブを入れ替えてリカバリする作業を行いました。また、明日から開始する有人研究(Human Research Facility: HRF)の一環で、24時間分の尿の採取を行うため、装置の準備を行いました。

なお、当サイトのライブラリでは、古川宇宙飛行士の写真を掲載しています。写真はこちらでご覧になれます。

本日10月26日午後9時10分(日本時間)から約20分間、古川宇宙飛行士と佐賀県立宇宙科学館、および群馬県高山村いぶき会館に集まった子供たちが交信を行う予定です。この模様はNASA TV でご覧になれます。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

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