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教育イベント

航空機による学生無重力実験コンテスト

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過去のテーマ紹介

第1回 航空機による学生無重力実験コンテスト 実施報告

開催時期:2002年12月19日~27日(コンテストは終了しております)

参加した学生からの日記
チーム名 大学名 日記
Aチーム 東京大学・青山学院大学
Bチーム お茶の水女子大学・奈良県立医科大学

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




航空機を利用した微小重力教育実験 Aチーム

12月19日~21日に、Aチーム(東京大学・青山学院大学)による航空機実験が行われました。

実験3日目(12月21日)
航空機に設置した実験装置の構成(飛行前)

航空機に設置した実験装置の構成(飛行前)

飛行前ブリーフィング

飛行前ブリーフィング

実験最終日となる3日目、名古屋空港はあいにくの雨となり、また飛行空域にも雲が発生していましたが、乱気流をさけ雲と雲の切れ目の視界の良い場所で予定通り飛行が行われました。今回の飛行では、10回のパラボリックフライトが行われました。

東京大学教養学部理科Ⅰ類チーム「人工重力下でのメダカの挙動解析実験」
実験手順を再確認(飛行前)

実験手順を再確認(飛行前)

2日目の実験終了後、名古屋の中心地まで機材を調達しに行き、照度を変更できるようにするなど、さらに改良を加えた実験装置で実験に望みました。

その結果、メダカの傾きが人工重力によって異なること、また、メダカが微小重力になると回転(ルーピング)を始める原因の仮説を裏付けると思われる行動をしている映像が取得できました。

青山学院大学工学部機械工学科チーム「温度勾配を有するワイヤ上の液滴の挙動観察」
飛行直前

飛行直前

ワイヤ(銅パイプ)からでてくるシリコンオイルの量をこれまでより少なく出るように設定し、最終日の実験に挑みました。実験後に取得された映像を確認したところ、量を少なくしたことが残念ながら裏目に出てしまい動きが見づらくなってしまいましたが、液滴が低温の方向に動いている様子が確認できました。

実験を終えた東京大学チームと青山学院大学チーム

実験を終えた東京大学チームと青山学院大学チーム

本日ですべての実験を終えたAチームは、これまでの3回の実験で、満足いく実験データを取得することができました。これから実験結果を解析し、1月末までに航空機実験成果をまとめる予定です。



実験2日目(12月20日)

Aチームの実験2日目は高気圧におおわれ天気は良く、飛行前ブリーフィングで飛行のGOサインがでました。今回の飛行では12回のパラボリックフライトが行われました。

昨夜Aチームは昨日起こった問題を解決するために実験装置の調整や実験計画の練り直しを行いましたが、その努力が実って昨日よりさらに充実したデータを取得することができました。



東京大学チーム

実験装置を調整する
東京大学チーム

航空機にのりこむ
東京大学チーム

昨日問題となった照明の調整はうまく解決でき、メダカの行動の様子をうまくビデオ撮影することができました。

本日は、水槽のターンテーブルを回転することにより、パラボリックフライトの微小重力下で人工重力を与えた結果、水槽の内側の人工重力が少ないほうにメダカが集まる傾向があることがわかりました。明日の実験に向けて、水槽の中に仕切りをつけて重力勾配を少なくする工夫(メダカが一方に集まらないようにする)を行う予定です。



青山学院大学チーム

取得された画像を
みる青山学院大学チーム

シリコンオイルがワイヤ(直径3mmの銅パイプ)から液垂れする問題は、シリコンオイルをワイヤに注入する際、空気が混入し気圧の変化により空気が膨張したものであると推測しました。今回は、空気が混入しないようにシリコンオイルを注入してみた結果、実験がうまくいきました。ただし、抽出された液滴は、形状が落ち着いてから低温の方に移動を開始することがわかり、明日の実験では、液滴の量を減らして形状が落ち着く時間を短縮し、液滴の移動の様子をできるだけ長く観察できるよう、工夫をして実験を行う予定です。

飛行後デブリーフィング

実験を終えた学生たち


今回の飛行で初めて微小重力を体験した青山学院大学と東京大学の学生たちは、「こんなに楽しいものとは思わなかった、うまく言葉で説明することができないくらい」と感想を述べました。


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