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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2009年11月

最終更新日:2009年12月28日

JAXA宇宙飛行士の2009年11月の活動状況についてご紹介します。

星出宇宙飛行士、ISS長期滞在決定


ISS長期滞在決定後、会見を行う星出宇宙飛行士

星出宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)の第32次/第33次長期滞在クルーとして、2012年初夏頃から約6ヶ月間、ISSに長期滞在することが決定しました。

星出宇宙飛行士は、日本および国際パートナーの科学実験をはじめとする宇宙環境の利用に重点をおいた活動をISSで行うことになります。

今後は、ISSでの科学実験、「きぼう」日本実験棟をはじめとするISS各施設のシステム運用およびISSのロボットアーム操作に必要な訓練を行うとともに、ソユーズ宇宙船搭乗に必要な訓練を実施する予定です。

星出宇宙飛行士のISS長期滞在決定!


2012年初夏頃からのISS第32次/33次長期滞在搭乗員として、ISSに6カ月滞在することになりました。

今夏までISSに滞在した若田宇宙飛行士、現在滞在中の野口宇宙飛行士、そして2011年から滞在する古川宇宙飛行士に続き、ISSそして「きぼう」を最大限利用できるよう、頑張りたいと思います。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

ロシアでのISS長期滞在最終訓練

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ロシアモジュールに関わる訓練の様子(©FSA)

NASAジョンソン宇宙センター(JSC)での国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練を完了した野口宇宙飛行士ら第22次/第23次長期滞在クルーは、バックアップクルーの古川宇宙飛行士らとともにロシアへ移動し、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)とRSCエネルギア社にて、ソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールに関わる、打上げ前の最終訓練を行いました。

ソユーズ宇宙船については、船内で減圧が発生した際の対応を摸擬したシミュレーションや、ISSへのランデブ・接近に関わる訓練を行いました。また、再突入から降下の際に手動で揚力をコントロールするモードの訓練では、その際の体感重力を遠心加速器で体験しながら行いました。その他、帰還時に着陸予定地と離れた場所に着陸した場合に、モスクワのミッションコントロールセンターと連絡を取るために使用するイリジウム衛星電話の使用方法を確認しました。

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アマチュア無線機器の訓練の様子(©S.P.Korolev RSC Energia)

ISSのロシアモジュールに関わる訓練では、生命維持システムの概要を学んだほか、メンテナンス工具やアマチュア無線機器、カメラの使い方について学びました。また、欧州宇宙機関(ESA)とロシアの科学実験についても訓練を行いました。

訓練の最後には、これまでの訓練で得た知識や技術を評価するために、ISSとソユーズ宇宙船のシミュレータを使用した最終試験が2日間にわたり実施され、野口宇宙飛行士ら第22次/第23次長期滞在クルーとバックアップクルー全員は見事合格しました。

野口聡一宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

STS-131ミッションに向けた訓練

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カメラの設定方法について訓練を行う山崎宇宙飛行士(提供:NASA)

山崎宇宙飛行士は、STS-131ミッションに向けて、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行っています。

山崎宇宙飛行士らSTS-131ミッションクルーは、スペースシャトルのモックアップを使用して、国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングする際の位置調整に使用するセンターラインカメラや、スペースシャトル船外のカメラを、太陽光の強さに合わせて設定する方法について訓練を行いました。

また、STS-131ミッションの飛行3日目の運用を摸擬したシミュレーション訓練を行いました。シミュレーションでは飛行3日目の起床後から、ISSへドッキングしてハッチをオープンするまでの作業を実際のタイムラインに沿って実施しました。訓練には、STS-131ミッションでクルーとの交信を行うCAPCOM(Capsule Communicator)を担当する星出宇宙飛行士も参加しました。

その他、軌道上で使用するカメラ操作の訓練を行いました。山崎宇宙飛行士は、STS-131ミッションでの担当のひとつとして、写真・映像も担当します。訓練では、カメラやモニタ機器の設置方法、被写体ごとの撮影方法、アングルや構図などについて学びました。

STS-131ミッション

宇宙飛行士候補者訓練

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シミュレータ上でロボットアームを操作する油井宇宙飛行士候補者

油井、大西、金井宇宙飛行士候補者は、米国での宇宙飛行士候補者訓練を継続しており、各々の訓練スケジュールに沿って訓練を行いました。

油井宇宙飛行士候補者は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、ロボティクスに関する訓練を行い、シミュレータでのロボットアーム操作や、これまで学んだ知識を確認する訓練を行いました。

大西宇宙飛行士候補者は、JSCにて、ISSで火災や急減圧などが発生した場合に、クルーに異常を知らせる警告・警報(Caution and Warning: C&W)システムの訓練や、ISSの国際標準実験ラック(International Standard Payload Rack: ISPR)の取付け・取外し方法の実習などを行いました。

金井宇宙飛行士候補者は、米国フロリダ州のペンサコーラ海軍飛行場にて、航空機の搭乗訓練を行いました。シミュレータを使用した実習を実施した後、航空機の後部座席に搭乗して飛行訓練を実施しました。また、米国メイン州にある米海軍の施設で行われた地上サバイバル訓練に参加し、サバイバルの基礎知識を学ぶとともにパラシュートを使用したシェルターの作り方などを学びました。

その他、油井、大西、金井宇宙飛行士候補者は、JSCにてスペースシャトルに関わる訓練を行い、システムの概要や軌道力学などを学びました。

若田光一宇宙飛行士ミッション報告会

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九州大学でのミッション報告会で解説する若田宇宙飛行士

日本に一時帰国した若田宇宙飛行士は、母校である九州大学を訪れ、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションの報告会を行いました。

報告会では、STS-119(15A)ミッションでの打上げから、STS-127(2J/A)ミッションで帰還するまでのISS長期滞在ミッションの様子を、映像を交えながら解説しました。ミッションの解説以外に、ISSでの生活の様子や宇宙日本食、ISSから撮影した九州の写真などを紹介しました。

報告会の最後には、大学生だけでなく一般の方も参加したことから、若田宇宙飛行士は、「どんなに苦労しても頑張ろうと思えるものを見つけてほしい。夢を描くだけではなく、しっかりと目標を持ってほしい。目標に向かって失敗しても諦めずに頑張り抜くことを心がけてほしい。」と会場の子供たちへメッセージを送りました。


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