若田宇宙飛行士が「きぼう」日本実験棟を完成させ、帰還した2J/A(STS-127)ミッションは、地上の多くの人により支援されましたが、JAXA宇宙飛行士も、さまざまな形で支援に加わりました。
星出宇宙飛行士は、2J/Aミッションの間、NASAのミッション・コントロール・センター(Mission Control Center: MCC)で、国際宇宙ステーション(ISS)との交信を担当するCAPCOM(Capsule Communicator)を務めるとともに、リードCAPCOMとしてISSおよびスペースシャトルのCAPCOMの取りまとめを務めました。星出宇宙飛行士は、9月11日に打ち上げられる予定の宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)のミッション中も、主にロボティクス運用を行う日にNASAでCAPCOMを担当する予定です。
山崎宇宙飛行士は、飛行7日目の船外パレット取付け作業について、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて取材中の日本人報道関係者向けに解説を行いました。また、今後HTVで打ち上げられる「きぼう」ロボットアームの子アームについても紹介しました。
現在、STS-131ミッションに向けて訓練を行っている山崎宇宙飛行士は、2J/Aミッション中、報道関係者らに、STS-131ミッション固有のロボットアーム訓練の様子を公開しました。訓練では、多目的補給モジュール(Multi-Purpose Logistics Module: MPLM)をスペースシャトルのペイロードベイから取り出して「ハーモニー」(第2結合部)に取り付ける作業や、MPLMをハーモニーから取り外してペイロードベイに回収する作業を手順書にしたがって行いました。
山崎宇宙飛行士は、着陸後のJAXA会見にも参加し、若田宇宙飛行士がISS長期滞在を終えて帰還したことについて、「同じ宇宙飛行士仲間としてうれしく思う。若田宇宙飛行士、野口宇宙飛行士、そして自分と続いていきたい。」と語りました。