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ISS搭乗宇宙飛行士活動レポート 2004年1月 |
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ISS搭乗宇宙飛行士の2004年1月の活動状況についてご紹介します。今月も引き続きロシア語および英語の語学訓練や体力訓練を続けるとともに、「きぼう」日本実験棟の維持向上訓練や技術業務を行ったり、講演活動や様々なメディアからのインタビューに対応しました。 「きぼう」日本実験棟運用要領の評価(Paper SIM)筑波宇宙センター宇宙ステーション運用棟運用管制室において、「きぼう」日本実験棟の運用要領を確認するためのシミュレーションが行われました。シミュレーションは実際の運用時の状態を想定して運用を模擬するものですが、今回は本当の運用システムは使用せず、コンピュータの画面等の代わりに"紙"を用いました。このため、今回のシミュレーションはペーパシミュレーション(Paper SIM)と呼ばれています。 星出宇宙飛行士は、「きぼう」の組立て・起動を担当する宇宙飛行士と地上局の間で、円滑かつ正確に情報を伝達する役割を担う搭乗員/地上局間交信担当(SSIPC CAPCOM)として、このPaper SIMに参加しました。 風の谷幼稚園(川崎市)講演
古川宇宙飛行士は、風の谷幼稚園(川崎市)にて、「子どもたちに夢を」 と題した講演を行いました。 園児や保護者など約180名の参加者に対し、宇宙での生活やISS、宇宙飛行士の訓練、"宇宙飛行士になるには"などのテーマについて説明し、静かに聴き入っていた園児からは「なんで宇宙では浮くの?」といったたくさんの質問も寄せられました。 アメリア・イアハート・デー講演角野宇宙飛行士は、都内のホテルにて開催された「アメリア・イアハート・デー」記念行事の一環として、「宇宙への夢」と題した講演を行いました(主催:国際ゾンタ、東京Iゾンタクラブ)。アメリア・イアハートは大西洋単独横断飛行に初めて成功した女性で、1935年1月11日、ハワイからカリフォルニアまでの飛行記録を達成した日を記念し、毎年1月11日はアメリア・イアハート・デーとされています。 角野宇宙飛行士は、"女性の地位向上"を目指す主催者および参加メンバーの理念を反映し、世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワさんの話や、野口宇宙飛行士が搭乗予定のSTS-114ミッションの船長(コマンダー)が女性のアイリーン・コリンズ宇宙飛行士であること等を含めて、ISSや宇宙飛行士の訓練について講演を行い、宇宙クイズも行われました。
古川・星出・角野宇宙飛行士は、1月下旬よりロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)において、ソユーズ宇宙船に係る訓練の第2回目を開始しています(第1回目は2003年7~9月に行われました)。次回はこのソユーズ訓練の模様を紹介する予定です。 |
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最終更新日:2004年2月10日 | ||