ISS搭乗宇宙飛行士の2003年7~9月の活動状況についてご紹介します。7~9月の3ヶ月間に渡り、ロシアにおいてソユーズ宇宙船に係る訓練の第1回目が行われました。
ソユーズ訓練
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訓練初日のオリエンテーションの様子。GCTCの訓練関係者が集いました。 |
古川・星出・角野宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)にて、ソユーズ宇宙船に係る訓練を受けました。この訓練は、ソユーズ宇宙船の運航技術者の資格を取得することを目的とし、第1回として2003年7月から約3ヶ月間かけて前半部分が実施されました。ソユーズ訓練の目的やソユーズ宇宙船についての詳細は以下をご覧ください。
日本人国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士のソユーズ訓練参加について(NASDAプレスリリース)
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講義の様子 |
3名の宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船の推進系システム、ドッキングシステム、姿勢制御システムなどについてのシステム訓練や、Sokol与圧服*を着用し与圧服内を加圧する加圧訓練などを行うとともに、ロシア語訓練や、ランニング、水泳、筋力トレーニングといった体力訓練など、忙しい日々を送りました。訓練は1日8時間に及び、講義だけではなくシミュレータを使用した訓練や各システム毎に口頭試験も行われました。
*: ソユーズ宇宙船による打上げおよび帰還時に着用する、緊急時に内部の与圧を保てる服
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ソユーズ宇宙船の帰還モジュール |
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ソユーズ・シミュレータの前で説明を受ける |
ソユーズ帰還モジュール・シミュレータの中で |
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ソユーズ帰還モジュール・シミュレータの中で |
ソユーズ軌道モジュール・シミュレータの中で |
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Sokol与圧服着用・加圧訓練
(ソユーズ帰還モジュール・シミュレータの中で) |
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GCTCでは、ロシア人宇宙飛行士だけではなく、NASAや欧州宇宙機関(ESA)等、各国の宇宙飛行士も訓練を行っており(10月18日にソユーズ宇宙船(7S)で打ち上がったESAのペドロ・デューク宇宙飛行士も同時期に訓練を行っていました)、彼らと有意義な交流も持てました。
なお、第2回ソユーズ訓練は2004年度上期に予定されています。第2回では、ソユーズシステム訓練やロシア語訓練の他、遠心機による訓練や船外活動訓練などが行われる予定です。
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