ISS搭乗宇宙飛行士の2003年6月の活動状況についてご紹介します。
星出・角野両宇宙飛行士は、米国テキサス州ヒューストンにて小型軽飛行機を用いた飛行機操縦訓練を行いました。
この訓練は、宇宙飛行士に必要なマルチタスク能力、英語による無線でのコミュニケーション能力、ストレス環境下での状況認識力や判断力などを維持・向上させることを目的とし、定期的に行われます。
星出・角野両宇宙飛行士は、ヒューストンのEllington Fieldから離陸し、近隣のLa Porte空港などへ実際に飛行機を操縦し、離着陸や計器飛行などを行いました。
「きぼう」日本実験棟船内実験室が米国に到着し、軌道上で結合する国際宇宙ステーション(ISS)本体側のノード2との適合性確認試験(Multi-Element Integration Test-III:MEIT-III)が8月下旬に実施される予定です。現在、この試験の準備が着々と進められています。
試験に先立ち、MEIT-III ドライランが米国テキサス州ヒューストンで行われ、土井・野口・角野宇宙飛行士が参加しました。このMEIT-III ドライランを行うことで、「きぼう」とISS本体側およびクルーとの間のコマンドを確認するとともに、本試験での作業手順を確立することが出来ました。
星出宇宙飛行士は、2月から引き続き行われているスペースシャトル「コロンビア号」事故調査状況説明会にNASDAの技術者とともに出席し、事故調査本部の調査状況について説明するとともに、記者からの質問に応えました。
NASDAコロンビア号事故調査報告についてはこちらをご覧ください。
6月7日、古川宇宙飛行士は自身の母校である神奈川県鎌倉市栄光学園にて講演を行い、集まった約600名の父母に対して、国際宇宙ステーション(ISS)や宇宙飛行士の訓練について、また、宇宙飛行士の道を選ぶまでの道のりについて語りました。
次回は、現在ロシアで行われているソユーズ宇宙船に係る訓練の模様を紹介する予定です。お楽しみに。