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角野宇宙飛行士誕生! 角野候補者は、2001年9月26日、NASDA本社で行われた宇宙飛行士認定式で、ISS搭乗宇宙飛行士として正式に認定されました。 その他の古川、星出両宇宙飛行士、角野宇宙飛行士(候補者)の9月の活動状況についてもご紹介します。
認定式に引き続き記者会見が行われ、角野宇宙飛行士は「宇宙から見たら国境はない。そんな大きな視点で地球を見つめ多くの人に伝えていきたい」と、抱負を語りました。 記者会見の詳細はこちらをご覧下さい。 角野宇宙飛行士は古川、星出両宇宙飛行士に続いて、日本で行う基礎訓練を終了し、認定された3人目の宇宙飛行士です。 ISS搭乗宇宙飛行士の認定は、基礎訓練実施機関が責任を持って行うこととされています。NASDAが規定したISS搭乗宇宙飛行士の認定要件は、基礎訓練を終了していること、スペースシャトル・宇宙ステーションなどに関する技術的知識を有していること、ISS搭乗宇宙飛行士の医学基準を満たしていることなどであり、これらの認定要件に係る審査を経て、角野宇宙飛行士はISS搭乗宇宙飛行士として認定されました。今後角野宇宙飛行士はアドバンスト訓練*に参加するとともに、ISSの「きぼう」日本実験棟などの開発業務に参加していく予定です。 * アドバンスト訓練:基礎訓練修了後に実施される訓練。ISSシステムおよび運用についてより深い理解を得るための訓練で、約1年間にわたって各国の訓練施設を使用して実施される訓練です。
水上サバイバル訓練では、帰還カプセルから海面へ脱出する訓練の他、緊急救命機器などのサバイバルキットを操作する実技などや、パラシュートでの着水の実習などを行いました。 黒海での訓練では角野候補者(当時)はロシアの宇宙飛行士、ベルギーの宇宙飛行士と共にグループになり、まず、訓練の拠点となる母船甲板上で、発煙筒(日昼用)・発火筒(夜間用)などを用いた救命信号の発信実習を実施しました。 次に、打上げおよび帰還時に着用する与圧服を着て、インストラクタと共に帰還カプセルに乗り込みました。帰還カプセルはクレーンで母船から海上へ静かに降ろされ、緊急事態を想定し、与圧服のままでフローティング装備のみを装着して海面に脱出する訓練を実施しました。 その後、通常の脱出を想定し、カプセル内で与圧服から脱出用の防水・防寒用の衣服に着替えてから海面に脱出する訓練をしました。 訓練時には荒れた海に着水する可能性を想定し、帰還カプセルを人為的に揺らせることもありました。 他にも海面からヘリコプターで救難される場合を想定した訓練なども実施しました。
そして、GCTC内の Hydrolaboratory(筑波宇宙センターにある無重量環境試験設備(WETS)に相当する施設)でパラシュート着水訓練を実施しました。実際の海面に着水するように、素早くパラシュート器具を取り外す訓練を数回繰り返しました。
白木邦明JEMプロジェクトマネージャと共に古川、星出両宇宙飛行士も出席しました。
画像取得処理装置は、6つのVTRを持ち、同時に最大5チャンネルの画像データを圧縮し、地上へ送ることが可能な実験支援装置です。 詳しくはこちらをご覧下さい。
古川宇宙飛行士は無重量環境試験棟や宇宙飛行士養成棟などのラズートキン氏への説明、意見交換に参加しました。 実際に宇宙に長期滞在したラズートキン氏との意見交換は将来宇宙に長期滞在するであろう古川宇宙飛行士にとって大変有意義なものであったでしょう。
星出宇宙飛行士は、文部科学省宇宙科学研究所の的川泰宣教授、漫画「パスポート・ブルー」作者・石渡治さんと共に第3部「新しい宇宙に出会おう!」に登場し、来年打上げが予定されている野口聡一宇宙飛行士のミッションや国際宇宙ステーションについて話しました。
ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート10月分は11月中旬に掲載予定です。お楽しみに。 最終更新日:2001年 10月 23日 |