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古川、星出両宇宙飛行士、角野候補者の8月の活動状況についてご紹介します。
星出宇宙飛行士は開講式に出席。挨拶に続いての質問コーナでは次々と飛び出す質問に自らも客席に混じって、笑顔で答えました。
主な質問を5つご紹介します。 Q1:宇宙飛行士になりたかった理由は? 星出: 子どもの頃からアニメや映画をよく見ていて“僕も宇宙に行って仕事をするんだ”と思っていました。そのころ日本人宇宙飛行士はいませんでした。その後、募集が始まってから3回応募しました。つまり2回は落ちているのです。でも、夢をあきらめませんでした。 Q2:宇宙飛行士の訓練はどんなことをやるのですか? 星出: 国際宇宙ステーションはいろんな実験や研究をやることころなので、科学的な勉強や実験手順などを学びます。それに加えて、例えば水がもれたり、電気の装置が壊れた場合の直し方や対処方法も学びますし、またISSにはいろんな国の人がいますから彼らとコミュニケーションを取るために英語やロシア語の勉強もしています。 最も多いのはみんなと同じで本を読んで勉強する座学です。 Q3:宇宙環境利用推進部に所属ということですが、どんな仕事をする部なのですか? 星出: お父さんお母さんがするような質問だなぁ(笑)。宇宙環境利用推進部には宇宙飛行士もいるし、我々の健康管理をする人、広報の仕事をする人、それからISS計画全体に関して他の国との調整をする人など、様々な仕事があります。ISS計画をみんなで進めていきましょう、という部です。 Q4:宇宙飛行士になる試験はどんな問題がありましたか? 星出: 非常に幅広く、いろんなことをやりました。まず、みんなと同じで応募書類では作文も書いたし、医学検査、英語の試験、面接などがありました。また、1週間、ずっと住める部屋に8人で過ごすこともやりました。 Q5:宇宙開発に関する仕事でどんな仕事をしてみたいですか? 星出: まずはISSに行って仕事をすることになるでしょう。そこでやるであろう仕事は、医学実験、植物実験、生物実験、材料系の実験などいろいろな実験やロボットアームの操作、船外活動などさまざまです。ただ、まだ5,6年くらい先のことなので、一緒に行く宇宙飛行士が決まってから自分がやる仕事の内容が決まります。みんなが宇宙に行ける日が早く来るように、そういう技術の開発をしていきたい。
LP-TIMとは、「きぼう」日本実験棟の技術的課題を、日米合同で議論する会議で、だいたい年2回行われます。 日本と米国で交互に開催され、今回は第12回目です。 この会議に3人はNASDA JEMプロジェクトチームのエンジニアとともに参加しました。 9月には角野候補者は、ロシアでサバイバル訓練を実施する予定で、終了後には、正式に宇宙飛行士として認定される予定です。 ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート9月分は10月中旬に掲載予定です。お楽しみに。
最終更新日:2001年 9月 18日 |