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NASAステータスレポート(2008年まで)

STS-117 NASAステータスレポート#13

最終更新日:2007年6月15日
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2007年6月14日(木) 午後8時00分(米国中部夏時間)
2007年6月15日(金) 午前10時00分(日本時間)

本日、スペースシャトル「アトランティス号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を一部収納するとともに、3回目の船外活動の準備作業を行いました。第3回船外活動では、スペースシャトルのめくれた耐熱ブランケットの修復と、残りのSAWの収納支援が主な作業となります。

クルーが宇宙で作業を行っている間、モスクワの飛行管制官たちはヒューストンのミッションコントロールセンターの飛行管制官たちの支援を受けて、ロシアのナビゲーションコンピュータが稼動していない原因を究明する作業を続けています。

アトランティス号のコマンダーであるフレドリック・スターカウは、パイロットのリー・アーシャムボウ、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のサニータ・ウィリアムズ、およびISSのフライトエンジニアのクレイトン・アンダーソンとともに、細心の注意を払いながら、P6トラス上部に設置されているSAWをさらに3ベイ収納しました。

これに並行して、ジェイムズ・ライリーとジョン・オリバースは、6月15日の船外活動の手順のレビューを行いました。この船外活動ではまず、スペースシャトル左舷側の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)ポッドの耐熱ブランケットを、手を使って、また医療用ステープラやピンを使用して打上げ前の状態に修復して、所定の位置に固定する作業を行います。この船外活動は、米国中部夏時間6月15日午後0時38分(日本時間6月16日午前2時38分)頃に開始される予定です。

約2時間を予定している耐熱ブランケットの修復作業が終わると、ライリーとオリバースは、紙のように薄いSAWパネルの残りを収納する作業を支援する予定です。このSAWは、ISSの与圧モジュールや、生命維持装置およびアビオニクス機器に初期段階の電力を供給していました。

6月15日の船外活動に先だち、できるだけ多くのSAWを収納するために、本日は一日中、クルーは細心の注意を払いながら収納するコマンドを送信しました。最終的に、31.5ベイのうち15.5ベイが、深さ20インチ(約50cm)の太陽電池ブランケット収納箱(Solar Array Blanket Box: SABB)に収納されずに残っています。

飛行7日目も終わりに差しかかり、7人のアトランティス号のクルーと3人のISSのクルーは、耐熱ブランケットの修復が主な作業となる6月15日の船外活動の作業手順のレビューを行いました。オリバースが、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)の先端に取り付けられたフットレストレイント(足場)に乗って修復作業を行う予定です。この耐熱ブランケットは、6月8日のアトランティス号の打上げ時にめくれ、打上げ後まもなくアトランティス号のクルーが行った標準的な点検で確認されました。

修復は、損傷した耐熱ブランケットを押し下げ、4×6インチ(約10×15cm)のめくれた角の一方を隣接する耐熱ブランケットにステープラで留めるという手順で行う予定です。そして、オリバースは、耐熱ブランケットのもう一方をピンで耐熱タイルに留める予定です。地上のエンジニアたちは、めくれた耐熱ブランケットを正確に再現したモックアップ(実物大模型)で修復試験を行っています。試験体の修復した部分は、スペースシャトルが再突入時に受けると予測される熱負荷と風の影響にさらされる試験を受けています。

地上の飛行管制官らは、ISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)に対して、予備的な姿勢制御と姿勢の調整機能を提供するロシアのコンピュータに生じている不具合の解決にも取り組んでいます。米国チームと密接に協力しながら、ロシアの専門家らは全力で不具合の解決に当たり、コンピュータの機能復帰に取り組んでいます。日中は断続的に動作させることができるようになり、今晩も夜通し問題解決に当たる予定です。ISSはCMGの姿勢制御により安全な状態にあります。

6月14日午後11時(同6月15日午後1時)過ぎに就寝する前に、クルーたちはラジオ局とテレビ局に対して、ミッションに関するインタビューに応える予定です。このISSの「デスティニー」(米国実験棟)で行うインタビューの模様は、6月14日午後8時58分(同6月15日午前10時58分)よりNASA TVで放送する予定です。その後、ライリーとオリバースは「クエスト」(エアロック)に入り、血液に溶け込んでいる窒素を取り除くために事前に酸素を呼吸する準備作業(プリブリーズ)であるキャンプアウトを開始する予定です。キャンプアウトをすることで、ふたりにとって本ミッション2回目となる6月15日の船外活動開始前に行う純酸素の吸入時間を短縮することができます。

次のSTS-117ステータスレポートは、6月15日午前(同6月15日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-117 MCC Status Report #13(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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