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2007年6月15日(金) 午前8時00分(米国中部夏時間)
2007年6月15日(金) 午後10時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」のクルーは、数時間後に今週3回目となる国際宇宙ステーション(ISS)からの船外活動を行います。この6時間半にわたる船外活動では、アトランティス号の耐熱ブランケットの修理と、ISSの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の収納支援を行う予定です。
クルーのウェイクアップコールは米国中部夏時間6月15日午前7時41分(日本時間6月15日午後9時41分)に、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスティーブン・スワンソンのためにGolden Earringの”Rader Love”という曲がかけられました。
船外活動を行うジェイムズ・ライリーとジョン・オリバースは、船外活動の準備手順の一環として、気圧を下げた「クエスト」(エアロック)内で昨晩を過ごしました。ふたりは6月15日午後0時38分(同6月16日午前2時38分)にISSから船外に出る予定で、オリバースは、6月8日にアトランティス号が軌道に到達するまでの上昇中に損傷した、左舷側の軌道制御システム(Orbiter Maneuvering System: OMS)ポッドの耐熱ブランケットの修復にあたり、ライリーがそれを手伝う予定です。
オリバースは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)に乗って、耐熱ブランケットのめくれた部分を元の位置まで押し戻し、耐熱ブランケットを医療用ステープラで固定し、それを隣接する耐熱タイルにピンで留める予定です。
同じ頃、ライリーは「デスティニー」(米国実験棟)の前方に新しい酸素発生装置(Oxygen Generating System: OGS)用の水素排気口を取り付ける予定です。この装置は、水を酸素と水素に分解するもので、水素は船外に排出し、酸素はクルーの呼吸用に供給します。
これらの作業を終了した後、ふたりの船外活動クルーはP6トラスの上へ移動し、右舷側のSAWの残りの15ベイを収納する作業の支援を行います。この作業のために特別に用意された工具を携えたライリーとオリバースは、船内に残っているクルーがマストの収納コマンドを送る間に、太陽電池パネルが正しくたたまれることを確認し、ガイドワイヤにグロメットが引っかかる場合にはそれを外すことになっています。SAWを完全にたたみ、時間に余裕があれば、ライリーとオリバースは船外活動を終了する前にいくつかの他の作業を行います。
ロシアの飛行管制官たちは、ISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)に対してISSの予備的な姿勢制御と姿勢の調整機能を提供する、ロシアのコンピュータに起きた不具合の解決作業を続けています。今朝早く、このコンピュータを起動するコマンドが送られましたが、中央コンピュータの1系統しか起動しませんでした。中央コンピュータと端末コンピュータの各3系統は、すべて6月15日午前5時(同6月15日午後7時)前に停止されました。現在の予定では、本日、ロシアのミッション・コントロール・センターで意見交換を行って今後の実行計画を策定する間、これらのコンピュータを停止したままにすることになっています。ISSはCMGで姿勢制御されており、安全な状態にあります。
次のSTS-117ステータスレポートは、船外活動後の6月15日夜、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #14(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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