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宇宙ステーション補給機(HTV)

HTV2ミッションロゴ

HTV2ミッションロゴ

HTV2ミッション

HTV2ミッションは、日本が開発する宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げミッションです。「こうのとり」2号機は、2009年9月に打ち上げられた「こうのとり」1号機(HTV技術実証機)の運用成功に続く、運用機の第1号として位置付けられています。

新着情報

画像:「こうのとり」2号機は大気圏に再突入、ミッション終了へリンク

「こうのとり」2号機は大気圏に再突入、ミッション終了 (2011年3月30日)

「こうのとり」2号機は、3月30日午後0時09分頃、ニュージーランド東の海上上空において高度120kmに達し、大気圏に再突入するとともに今回のミッションを終了しました。

画像:「こうのとり」2号機、再突入に向けて軌道離脱マヌーバを完了へリンク

「こうのとり」2号機、再突入に向けて軌道離脱マヌーバを完了 (2011年3月30日)

宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)は、大気圏への再突入に向けて、3回の軌道離脱マヌーバを完了しました。

画像:「こうのとり」2号機、ISSから離脱へリンク

「こうのとり」2号機、ISSから離脱 (2011年3月29日)

3月29日午前0時46分、「こうのとり」2号機は、ISSのロボットアーム(SSRMS)から放出されました。

※断りのない限り、日時は日本時間です。

≫ これまでの履歴を見る

HTV2ミッションの目的

HTV2ミッションでは、H-IIBロケット2号機の打上げ、「こうのとり」2号機による国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資の輸送を実施します。また、ISSで不要となった物資を搭載し、「こうのとり」2号機の機体とともに廃棄します。

「こうのとり」2号機は、「こうのとり」1号機の運用結果を反映し、以下の改良が加えられています。HTV2ミッションでは、これらの改良結果の検証も行います。

補給キャリア与圧部
  • HTV補給ラック(HTV Re-supply Rack: HRR)の物資搭載能力の向上
  • 補給キャリア与圧部内の物資搭載場所の拡張
  • 照明装置4基のうち2基を国産のLED照明装置に変更

電気モジュール
  • バッテリの性能向上および搭載数の削減
  • 誘導制御ソフトウェアの改修
  • 航法センサソフトウェアの改修
  • 近傍通信システム(Proximity Communication System: PROX)のトランスポンダ(送受信機)の2系統のうち1系統を国産品に変更

推進モジュール
  • 「こうのとり」1号機で発生した姿勢制御システム(Reaction Control System: RCS)の一部スラスタの温度上昇対策として、温度センサを耐熱温度の高いものに変更

搭載品

(左)勾配炉実験ラック、(右)多目的実験ラック

(左)勾配炉実験ラック、(右)多目的実験ラック

HTV2ミッションでは、約5.3トンの物資をISSに運搬します。

HTV2ミッションでは、勾配炉実験ラックと多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)が補給キャリア与圧部に搭載されます。JAXAの実験ラックが「こうのとり」でISSに運ばれるのは今回が初めてのことになります。そのほか、飲料水コンテナも今回初めて搭載されます。

補給キャリア非与圧部には、NASAの物資であるカーゴ輸送コンテナ(Cargo Transport Container: CTC)とフレックス・ホース・ロータリ・カプラ(Flex Hose Rotary Coupler: FHRC)が搭載されます。これらの物資は、ISSに到着後、軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)の予備品としてISS船外に保管される予定です。

≫ 「搭載品」詳細ページへ

飛行計画

HTV2ミッション飛行計画(2011年3月30日現在)
項目 計画
HTVフライト名称 「こうのとり」2号機(第2回目のHTVフライト:HTV2)
打上げ日時 日本時間2011年1月22日午後2時37分57秒
打上げ場所 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場 第2射点(LP-2)
ISSのロボットアーム
による把持日時
2011年1月27日 午後8時41分(日本時間)
ISS結合日時 2011年1月28日 午前3時34分(日本時間)
ISSのロボットアーム
による取外し日時
2011年3月28日 午後10時29分(日本時間)
ISS離脱日時 2011年3月29日 午前0時46分(日本時間)
大気圏への再突入日時 2011年3月30日 午後0時09分頃(日本時間)
飛行期間 約67日間
軌道高度 投入高度:200km×300km(楕円軌道)
ランデブ高度:約350km
軌道傾斜角 51.6度
主要搭載品 補給キャリア与圧部 勾配炉実験ラック
多目的実験ラック
船内用補給物資(HTV補給ラック6台)
補給キャリア非与圧部 カーゴ輸送コンテナ(CTC)
フレックス・ホース・ロータリ・カプラ(FHRC)

「こうのとり」2号機結合前後のISS

「こうのとり」2号機結合前のISS

「こうのとり」2号機結合前のISS

「こうのとり」2号機結合後のISS

「こうのとり」2号機結合後のISS

 
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