【オンライン配信】宇宙飛行士候補者の募集等に向けたイベント情報
最終更新日:2021年2月10日
イベント概要
日本人宇宙飛行士の月面での活躍が想定される2020年代後半以降に向けて、約13年ぶりの日本人宇宙飛行士候補者の新規募集を今年秋頃に開始予定です。今回の募集では、より多くの方からのご応募や日本中からの応援につなげるために様々なプレーヤーと連携した新たな取り組みにも挑戦したいと考えております。このような背景を踏まえ、本イベントではこれからの時代に求められる飛行士の資質や新たな選抜プロセスの可能性について様々な業界の多様な視点から議論いただきます。
配信日時 |
2021年2月18日(木)18時45分~20時45分(終了時間は目安) |
プログラム |
Opening Remarks これまでの日本人宇宙飛行士の歩み
(若田光一 JAXA特別参与/宇宙飛行士) |
宇宙飛行士募集に向けた意見募集に関する紹介
(川崎一義 JAXA有人宇宙技術部門事業推進部長) |
Panel Discussion 1
「宇宙飛行士=新たな社会で活躍する人」とするために求められる資質とは
パネラー
- 岩渕健輔氏 [(公財)日本ラグビーフットボール協会専務理事、男子7人制日本代表ヘッドコーチ]
- 中村圭子氏 [米航空宇宙局(NASA)地球外物質探査科学部門]
- 村上祐資氏 [極地建築家、NPO法人フィールドアシスタント代表/元南極越冬隊員]
- 若田光一 [JAXA特別参与/宇宙飛行士]
- 谷本有香氏 [ジャーナリスト(Forbes JAPAN Web編集長)]※モデレーター
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Panel Discussion 2
宇宙飛行士選抜・訓練の新たな可能性
パネラー
- 中村天江氏 [人事・キャリア研究者(リクルートワークス研究所 主任研究員)]
- 佐渡島庸平氏 [「宇宙兄弟」編集者((株)コルク代表取締役)]
- 加藤幸二郎氏 [TVクリエイター(AX-ON社長/元日テレ制作局長)]
- 内山崇氏 [前回宇宙飛行士選抜ファイナリスト(JAXA「こうのとり」フライトディレクタ)]
- 岩本裕之 [JAXA人事部長]※モデレーター
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ライブ視聴はこちら
(YouTube・JAXAイベントライブ配信専用チャンネル)
※配信後は、後日アーカイブ予定。
<Opening Remarks>これまでの日本人宇宙飛行士の歩み
これまでの日本人宇宙飛行士の歩みや今回の宇宙飛行士候補者募集の背景について、若田光一特別参与・宇宙飛行士よりご紹介します。
宇宙飛行士募集に向けた意見募集に関する紹介
現在実施中の宇宙飛行士募集に向けた意見募集(パブリックコメント)などについてご紹介します。
<Panel Discussion-1>「宇宙飛行士=新たな社会で活躍する人」とするために求められる資質とは
宇宙探査時代の新たな宇宙飛行士について、「宇宙飛行士=新時代の社会で活躍する人」とするためにどのような人材を選ぶべきか、これからの時代に社会が求める人物像や重要となる資質などを交えて、パネラー陣と一緒に考えます。
- 登壇者プロフィール
<Panel Discussion-2>宇宙飛行士選抜・訓練の新たな可能性
多様な人材雇用や働き方が社会で推進される中、宇宙飛行士候補者選抜・訓練を社会や経済活動に結び付けるための実施プロセスや宇宙飛行士の新たなキャリアパスの可能性、社会やメディアを巻き込んだ新たなコミュニケーションの可能性について、パネラー陣と一緒に考えます。
- 登壇者プロフィール
登壇者への質問を募集!
登壇者に聞いてみたい事や各パネルテーマに関するご意見を募集します!一部の質問については当日のパネルディスカッション内で紹介させていただく場合がございます。 応募はこちらから。
新たな宇宙飛行士募集にかかるパブリックコメントや情報提供依頼を実施中
登壇者プロフィール
Panel Discussion-1
岩渕健輔氏
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会専務理事、男子7人制日本代表ヘッドコーチ
大学在学時に日本代表に選出される。卒業後、ケンブリッジ大学に入学し、オックスフォード大学との定期戦に出場。その後、イングランドプレミアシップのサラセンズ、フランスのコロミエ、7人制日本代表の選手兼コーチなどを経て、2012年より日本代表のGMを務める。2015年ラグビーW杯、2016年リオ五輪強化責任者。2017年1月より男女7人制日本代表総監督。2018年6月より男子7人制日本代表ヘッドコーチ。2019年6月より、日本ラグビーフットボール協会専務理事に就任。ワールドラグビー理事。ケンブリッジ大学社会政治学部修士課程修了。博士(医学)。
中村圭子氏
米航空宇宙局(NASA)地球外物質探査科学部門
2002年神戸大学大学院にて理学博士号取得後、ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターにて主に彗星と小惑星を起源とする宇宙物質の研究に従事する。太陽系外有機物研究の功績を讃え国際隕石学会より小惑星7862Keikonakamuraが命名される。2つの未知鉱物を隕石と宇宙塵から発見し、国際鉱物学会から新鉱物として承認されている。南極隕石探査アメリカ隊に日本人女性として初参加。NASAの小惑星サンプルリターン計画オシリスレックスとJAXAのはやぶさ2ミッションに携わっている。2012年度のNASA宇宙飛行士選抜においては、全米18300人応募のトップ100。
村上祐資氏
極地建築家(NPO法人フィールドアシスタント代表/元南極越冬隊員)
南極やヒマラヤ遠征隊など、極地の生活を踏査してきた極地建築家/NPO法人FIELD assistant代表。2008年に第50次日本南極地域観測隊越冬隊員として地球物理観測に従事。The Mars Societyが2013-17年にかけて実施した模擬火星居住実験「The Mars 160 Mission」では副隊長、翌2018年には「MDRS Crew191 TEAM ASIA」の隊長を務めるなど、平時(ALIVE)と逆境(SURVIVE)の境目で計1000日をこえる閉鎖隔離生活経験を重ねた。2019年には退役した元南極観測船「SHIRASE 5002」を活用し、宇宙船生活を模擬した閉鎖環境居住実験を実施。
若田光一
JAXA特別参与/宇宙飛行士、博士(工学、九州大学)
1989年日本航空(株)入社、機体構造技術を担当。1992年宇宙飛行士候補に選抜され、1993年NASAよりミッションスペシャリスト(MS)に認定。1996年、2000年、2009年にMSとして搭乗。2009年、日本人として初めてISS長期滞在実施。2014年、日本人初のISS船長就任。合計4回の総宇宙滞在時間は347日。JAXA宇宙飛行士グループ長、NASA宇宙飛行士室ISS運用部門チーフ、JAXA ISSプログラムマネージャ、JAXA理事を歴任。2020年4月より現職。
谷本有香氏
ジャーナリスト(Forbes JAPAN Web編集長)
証券会社、 Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBA取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーター。トニー・ブレア元英首相、 アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック等、3,000人超の世界VIPにインタビュー。2016年からForbes JAPANに。内閣府 日本オープンイノベーション大賞選考委員。ワープスペース顧問、ロイヤルハウジンググループ上席執行役員。
Panel Discussion-2
中村天江氏
人事・キャリア研究者(リクルートワークス研究所 主任研究員)
東京大学大学院数理科学研究科修了後、1999年リクルート入社。2009年リクルートワークス研究所に異動、2014年より主任研究員。「労働市場の高度化」をテーマに調査研究・政策提言を行う。これまでに『2025年』『Work Model 2030』『マルチリレーション社会』など、働き方の未来像を発表。近著は『採用のストラテジー』慶應義塾大学出版会。専門は人的資源管理論。2016年一橋大学で博士号(商学)を取得、2017年より中央大学客員教授。同一労働同一賃金や東京一極集中の政府委員などもつとめている。
佐渡島庸平氏
「宇宙兄弟」編集者(株式会社コルク代表取締役)
2002年講談社入社。週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年講談社退社後、クリエイターのエージェント会社、コルクを創業。著名作家陣とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテインメントのモデル構築を目指している。
Twitter:@sadycork/YouTube【編集者 佐渡島チャンネル】
加藤幸二郎氏
TVクリエイター(株式会社日テレ アックスオン 代表取締役社長/元日テレ制作局長)
1985年、テレビ制作会社に入社。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」ディレクター・演出を経てフリーへ転向。1999年日本テレビ入社し、「ウンナン世界征服宣言」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」の総合演出、「電波少年INTERNATIONAL」などの演出を担当。プロデューサーとして「世界の果てまでイッテQ!」を立ち上げ、チーフプロデューサーとして「ザ!鉄腕!DASH!!」「天才 ! 志村どうぶつ園」「24時間テレビ」「THE MUSIC DAY」など様々な番組を手がけてきた。その後、日本テレビ 制作局長、同情報・制作局長を経て、2019年6月AX-ON取締役副社長に就任し、2020年6月より代表取締役社長に就任。
内山崇氏
前回宇宙飛行士選抜ファイナリスト(JAXA「こうのとり」フライトディレクタ)
1975年新潟生まれ、埼玉育ち。2000年東京大学大学院修士課程修了、同年IHI(株)入社。2008年からJAXA。2008(~9)年第5期JAXA宇宙飛行士選抜試験ファイナリスト(10名)。宇宙ステーション補給機「こうのとり」フライトディレクタ。2009年「こうのとり」技術実証機?2020年最終9号機までフライトディレクタとして、9機連続成功に導く。現在は、新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)開発に携わる。趣味は、バドミントン、ゴルフ、虫採り(カブクワ)、ラーメン。宇宙船よりコントロールの効かない2児を相手に、子育て奮闘中。
岩本裕之
JAXA人事部長
平成3年、宇宙開発事業団(NASDA)入社。これまで宇宙の営業マンとして、宇宙ステーション計画のプログラム管理および民間利用の推進、H-IIロケットの民間移管、海外駐在(米ワシントン/仏パリ)、宇宙教育、宇宙産業強化・利用拡大、宇宙技術のスピンオフ、衛星データ利用推進、民間企業との共創活動(J-SPARC)推進などに取り組んできた。 2021年1月より現職。現在は、人事の立場から、宇宙業界における人材育成や人材流動性に関する取り組みを推進している。