JAXA宇宙医学生物学研究室は、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」を利用して質の高い宇宙医学生物学研究を進めています。そこで得られた研究成果を社会に還元するために、多くの国内研究者の参加のもとに年数回程度のワークショップを開催しています。
国際宇宙ステーション(ISS)で計画する宇宙医学研究を紹介しつつ、研究成果の活用や将来の宇宙医学生物学研究のあり方について討議し、今後の宇宙医学生物学の研究推進に役立てることがワークショップの目的です。
ISSは90分で地球を1周しており、地上のような24時間周期の日の出/日の入り、日中の明るい光を経験することがありません。このような特殊な光環境や、仕事のストレス、家族等と直接会えないなどの要因から、宇宙飛行士には不眠や生体リズムが変調する危険性が懸念されています。
本ワークショップでは、まず、宇宙ミッションにおける睡眠の実態を紹介し、ISSでデータ取得が進んでいる宇宙飛行士の心拍の解析から見た生体リズム研究の成果を紹介します。
次に、関連分野の専門家から、現代社会の抱える睡眠および生体リズムの問題をわかりやすく解説していただき、地上と宇宙の研究成果を踏まえた望ましい睡眠・生体リズムのあり方や、そのための工夫の秘訣について総合討議します。
開催案内
主催 | 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
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日時 | 2012年2月20日(月) 13:30~16:00 |
場所 | スタンダード会議室新橋8階(東京都港区新橋3-1-9 301新橋ビル) |
問合せ・申込み先 | 一般の方もご聴講頂けます。以下の申込み先にFAXもしくは電子メールでお申込み下さい。 (株)エクスカリバー FAX:03-6215-8700 電子メール:support@exjp.co.jp |
講演
司会:大川匡子(滋賀医科大学 特任教授)、大島博(宇宙航空研究開発機構 研究領域リーダ)
A.講演 |
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「宇宙飛行士の睡眠の実態」 水野康(宇宙航空研究開発機構 招聘研究員) |
「長期宇宙滞在時の生体リズム」 大塚邦明(東京女子医科大学 教授) |
「職場における睡眠・生体リズムの問題と対策」 高橋正也(労働安全衛生総合研究所 上席研究員) |
「睡眠・生体リズムの視点から見た現代人の健康問題と対策」 三島和夫(国立精神・神経医療研究センター 部長) |
B.総合討議 |
平成23年度に開催の宇宙医学生物学研究ワークショップについては以下のページをご覧ください。
平成22年度に開催された宇宙医学生物学研究ワークショップについては以下のページをご覧ください。