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日本が参加する実験テーマ3
μG下での骨格筋イソマイオシン発現に対する神経と甲状腺ホルモンの相互作用


代表研究者 K.ボルドウィン(米国)
共同研究者 武田伸一(国立精神・神経センター)
実験装置 小動物実験装置(NASA)


<実験の概要>
 骨格筋の筋肉繊維には、瞬発的に大きな力を出す速筋繊維と、ゆっくり持続的な力を出す遅筋繊維があります。宇宙飛行士は飛行中毎日トレーニングをしていても、帰還後はうまく歩けないほど筋肉が細くなっています。これは遅筋繊維が細くなると共に速筋繊維に変化したためであることがわかっていますが、なぜそうなるかは解明されていません。
 本研究では、微小重力下で生後間もないラットが成長する過程の骨格筋の形成される様子を遺伝子レベルで調べます。骨格筋はミオシンやアクチンと呼ばれる筋肉タンパク質から主に形成されますが、この形成過程に影響すると考えられる重力、神経活動および、甲状腺ホルモンの働きについて詳細な解析を行います。

<期待される成果>
 本研究は宇宙滞在時の自律神経活動の変化によるホルモン変動や筋萎縮に対する新たな知見が期待され、宇宙での健康維持及び帰還後の影響の低減やこれらの予防に役立つものと期待されています。


筋繊維の内部
速筋型筋繊維、遅筋型筋繊維の形成の流れ


Last Updated : 1998. 3.27


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