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NASA等の提供する実験装置



 STS-90ニューロラブ計画に、NASA (National Aeronautics and Space Administration),ESA (European Space Agency),DARA (German Space Agency)は以下の実験装置を提供します。


小動物実験装置(提供:NASA)
 小動物実験装置はスペースラブを用いたライフサイエンス軌道上実験に使用されるラット等の飼育装置です。この装置はスペースラブのダブルラックに組み込まれ、軌道上において、動物飼育のために必要な温度等の環境コントロール、餌、水、光調整及び排泄物処理を行うことができます。また、この装置のデータシステムは、スペースラブのデータ取得システムに接続できるように設計されています。
 この装置は12の飼育室を持っています。各飼育室は排泄物処理システムがあり、更に独立した餌及び水補給部を持ちます。主コントロールパネルにより全体の温度調節ができ、また、3飼育室(4区画)毎に明暗周期を作ることが可能です。


医学実験装置(提供:NASA、ESA、DARA)

 軌道上で生体信号を計測する各種装置を搭載します。これらの装置により、血圧、心電図、筋交感神経活動電位等が計測されます。また、下半身陰圧装置、ハンドグリップなどの生体刺激を引き起こす装置も搭載します。これら取得されたデータはコンピュータにより軌道上で処理が行われます。


視覚/前庭系実験システム(提供:ESA)

 視覚/前庭系実験システムは、主に回転椅子、視覚刺激・眼球運動計測装置及び実験制御装置により構成されます。スペースラブ内に設置されたモータ稼働の椅子により被験者を回転させ、加速度を発生させます。また、視覚刺激・眼球運動計測装置は回転椅子の上部の、被験者の顔前に取り付けられています。この装置は暗箱となっており、視覚刺激と眼球運動の記録のため刺激装置と眼球撮影用カメラが内蔵されています。


Last Updated : 1998. 4. 8


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