技術・エンジニア解析部(Technical
and engineering evaluation)はテレメトリの解析、デブリの解析、破片にどのような実験をするか、調査の方向性など全般的な技術面の管理を行う。
それぞれの部には委員会メンバーの2人か3人がついて指揮する。私たちは調査委員会をもっと大規模にしたいと考えている。調査委員会は航空安全やミスハップ調査に関しては深い知識と経験を持っている。しかし科学、工学、物理学の分野で新たに専門家を迎えるか、もしくは新たに調査委員会の一員に加える可能性もある。次回の会見では10名か11名に調査委員が増えているかもしれない。
今後、コロンビア号事故調査委員会の記者発表は週一回行う予定である。会見の時には、私を含め調査委員が最低2人で行う予定だ。事故の途中経過、新しい情報の発表などに関しての質問などを行う。
現在では1つの調査しか行われてない。それは我々コロンビア号事故調査委員会の調査である。NASAの科学者や技術者たちが集め、検証した全ての情報は本委員会(コロンビア号事故調査委員会)に報告される。
今週の予定として、明日から事故調査委員会はケネディー宇宙センター、マーシャル宇宙センター、ミシュー組立工場に行き、土曜日にヒューストンに戻って来る予定だ。私は委員会が技術的な面をちゃんと把握する事が重要だと思う。
国民が委員会に情報を提供出来るようにウェブ・サイトを作る事を検討中である。デブリの回収はテキサス州からルイジアナ州の範囲で行われている。フォートワースの西からは、まだシャトルのデブリ破片は1つも確認されていない。179個のうち105個のデブリを検証した。これまで16,000個のデブリがバークスデール空軍基地に集められた。すでにケネディー宇宙センターにデブリを積んだトラックが向かい、1日に2~3台のトラックが到着予定である。現在いくつものワーキンググループが作業を進ませており、調査が進むにつれ我々と各グループとの繋がりも強めて行く予定。現状では各グループが全力で各々が与えられた作業・調査を進ませている。
現在力を入れている作業の一つが、写真や動画を使ったシャトル事故当時の大きなモザイクの作成である。これは一般の方々からの写真・動画の提供といった協力も含まれ、この写真・動画提供は作業に大きな助けになっている。集められた写真や動画から、シャトル事故当時の立体映像の作成と正確なタイムラインの作成を予定している。
最後に、記者会見終了後にミッション・コントロール・センターのオーディオ・ループを公開(リリース)する。ご自分で聞いて結論を出していただきたい。すでに報告されたものだが、様々なコントロールステーションからの信号喪失・異変などのボイスレポートの様子が分かるだろう。私からは以上である。