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スペシャルインタビュー vol.4


趣味は観葉植物を育てること。生育が難しいとされる蘭も花をつけ、趣味がプロの域に達しつつある。


大人になった今も、小さな子どもが理科をやっているような気持ちで研究している。

好きな食べ物は?

「これは関西人特有かもしれませんが、体重の半分はお好み焼きと焼きそばです。 まあ、たこ焼きも入ってますけど(笑)。 おいしいお店といったら、それだけで本が1冊書けるくらいよく知っています(笑)」

好きな言葉は?

「『幸せは準備をした人にのみ訪れる』でしょうね。 日頃からコツコツと努力していれば、幸せは向こうからやってくる。 それをつかめるかどうかは、やはり努力の賜物だと思いますけど」

宇宙を意識したのはいつ頃ですか。

「あの夜空の星々を見て、紀元前から現代まで、宇宙に駆り立てられない人はいないと思います。 それが現実に、人の手に届くものになったと実感させられたのは、やはりアポロの月面着陸の時ですね。 当時は、そこに自分が参画することになるとは想像もできませんでしたけど。 それを考えたら、自分はもう幸運の塊みたいなものです。 幸運というのは、気づかないだけで、すぐ目の前を流れているものなのかもしれません。 それをつかみ取ることができたのも、ひとえに準備万端整えていたからだという気がします」

ご自分でも宇宙に行って実験してみたいですか。

「もちろん。 機会があればぜひチャレンジしてみたいとは思っています。 ただ、宇宙飛行士さんは皆さんスリムだし、もちろん年齢も若い方ばっかりですからね(笑)」

宇宙実験を通して、子どもたちにどんなことを伝えたいですか?

「何かの現象を前にして、なぜだろうかとか、どういう仕組みだろうかとかを考える姿勢を、子どもたちにはぜひ教えたいし、何かを最初に発見した時の得もいえぬ感動をぜひ味わってもらいたい。 私なんか、世界的な科学雑誌に論文が掲載された夜は、街頭に立って通行人の皆さんに自分の論文を配りたいような衝動に駆られます。 うちの大学院生は冷めたもので、『そんなことしたってゴミになるだけですよ』なんて言うんですけど(笑)。 子どもが誰も知らないことを発見した時の喜び、その喜びは科学の世界では大人になっても持続すると思います。 この年になっても、好奇心旺盛な子どもが理科をやっているような気持ちで研究しているわけです」

最後に、これから夢を実現しようとしている若者へのメッセージをお願いします。

「一つの道を切り開くには、人が寝ている間にも勉強するような、人一倍の努力がいると思います。 ひたむきな態度、真摯な姿勢、不断の努力があれば、周りの人は自然と手を差し伸べてくれる。 周りの人が、『ぜひやってみろ、応援するで!』と背中を押してくれれば、実現は容易になります。 大切なのは、人が気づかないところにまで感謝の気持ちをもつこと。 そうすれば、『こういうことがしたいんだけど』と言った時に,周りの人がきっとその道筋をつけてくれます。 自分勝手ではやはり障害が多すぎます。 周りの人に、ぜひとも大学に進学しなさいとか、ぜひともうちの会社に来てほしいとか、そう言われる人になってもらいたい。 必ず誰かが見ている、必ずあなたを発掘する人がいる、僕はそう思います」



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