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2011年7月18日(月) 午後4時00分(米国中部夏時間)
2011年7月19日(火) 午前6時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは互いにお別れの言葉を交わし、米国中部夏時間7月18日午前9時28分(日本時間7月18日午後11時28分)にふたつの宇宙機の間のハッチを閉じて、ドッキングしてからの7日と21時間41分に渡る作業を終了しました。
スペースシャトルのコマンダーであるクリストファー・ファーガソン、パイロットのダグラス・ハーリー、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のサンドラ・マグナスとレックス・ウォルハイムは、アトランティス号がまだISSにドッキングしている状態で夜を過ごします。アトランティス号のISSからの分離は7月19日午前1時30分(同7月19日午後3時30分)頃の予定で、クルーが地上に帰還する旅が始まります。
ISSのコマンダーであるアンドレイ・ボリシェンコ、フライトエンジニアのアレクサンダー・サマクチャイエフ、ロナルド・ギャレン、セルゲイ・ヴォルコフ、古川聡、マイケル・フォッサムは、以後数日間、アトランティス号が運んだ装置や供給品を保管する作業を行う予定です。およそ9,400ポンド(約4,265kg)の物資が「ラファエロ」(多目的補給モジュール2)で運ばれました。
さらに、およそ2,300ポンド(約1,043kg)の科学実験装置や実験材料がアトランティス号のミッドデッキに搭載されて軌道上に運ばれました。
7月18日午前0時03分(7月18日午後2時03分)、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)のハッチが閉じられ、ラファエロとISSを隔てるハッチが閉じられました。ラファエロはISSの「ハーモニー」(第2結合部)から取り外され、マグナスとハーリーが操作するISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)により、アトランティス号のペイロードベイ(貨物室)に戻されました。内部に5,700ポンド(約2,585kg)のISS船内からの不要品や廃棄品を積み込んだラファエロは、同日午前7時少し前(同日午後9時少し前)にペイロードベイ(貨物室)に固定されました。
スペースシャトルのクルーがアトランティス号に戻る前のお別れのセレモニーで、ファーガソンはSTS-1ミッションで使用された小さな米国国旗をISSに贈呈しました。この旗は、次に米国の宇宙機で宇宙飛行士が到着し、地上に帰還する時までハーモニーに置かれます。ファーガソンは、この旗は将来、地球周回軌道を超えて飛行する宇宙機に乗せられ再飛行するだろうといいました。
彼はまた、プログラムの上級職員や本ミッションのスペースシャトルのリードフライトディレクタおよびISSのリードフライトディレクタのサインが書かれたスペースシャトルの模型をプレゼントし、「他にも、サインこそありませんが、この30年間私たちと共に宇宙に飛んだ何万もの人々の魂が込められています。」と言いました。
ファーガソンは、ミッション成功のためISSクルーに協力してもらったことと滞在中に受けた暖かいもてなしに対し、ISSのコマンダーのアンドレイ・ボリシェンコにお礼を言いました。ボリシェンコはスペースシャトルの安全な旅と無事着陸して帰還することを願うと返事をしました。
ISSのフライトエンジニアのロナルド・ギャレンは、「サンディ、君がしてくれたことには感謝してもしきれない。」と言い、アトランティス号が運んできた最高のものはマグナスだと言いました。マグナスは、以前ISSでの滞在経験があり、今回のミッションの主目的である、ふたつの宇宙機の間での物資移送作業の責任者(ロードマスター)を務めました。
ふたつの宇宙機の間のハッチが閉じられてまもなく、アトランティス号のクルーは分離作業の準備を開始しました。ファーガソンとハーリーはセンターラインカメラを設置しましたが、ハッチのリークチェック(気密点検)はまだ作業中です。続いてハーリーとウォルハイムはランデブツールを確認しました。
カメラとツールにより、スペースシャトルのクルーは、アトランティス号がISSから離れる際の状況を把握することができます。スペースシャトルのISSからの分離は7月19日午前1時28分(同7月19日午後3時28分)の予定です。
次回のSTS-135ミッションステータスレポートは、7月19日午後8時59分(同7月20日午前10時59分)のクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。
出典:STS-135 MCC Status Report #21(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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