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2011年7月12日(火) 午後6時00分(米国中部夏時間)
2011年7月13日(火) 午前8時00分(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)のふたりのクルーは、故障したポンプモジュール(Pump Module: PM)を地球へ持ち帰るための取外し作業、ふたつの実験装置の設置、そしてISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の移動先として使える新たな移動場所(STS-134ミッションで「ザーリャ」(基本機能モジュール)外部の左舷側前方に設置された電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(PDGF))を補修する作業を行い、米国中部夏時間2011年7月12日午後2時53分(日本時間7月13日午前4時53分)、6時間31分にわたる船外活動を完了しました。
ISSフライトエンジニアのマイケル・フォッサムとロナルド・ギャレンは、SSRMSを使用して、最初の、そして最も時間を要する作業である、1,400ポンド(約635kg)のPMの回収作業にとりかかりました。このPMは2010年に故障したため、ISSの冷却システムから取り外されて、船外保管プラットフォームに保管されていたものです。ギャレンはSSRMSの先端に乗ってPMの保管場所まで移動し、フォッサムとともにPMを取り外しました。
ギャレンは、スペースシャトル「アトランティス号」のパイロットのダグラス・ハーリーとミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のサンドラ・マグナスがISSのキューポラから操作するSSRMSの先端に乗った状態で、PMをアトランティス号のペイロードベイ(貨物室)に運びました。ペイロードベイ(貨物室)ではフォッサムがPMをボルトで所定の場所に固定し、地上に持ち帰る準備を行いました。
ISSの飛行管制室にいる船外活動担当のCAPCOM(Capsule Communicator)であり、宇宙飛行士のスティーブ・ボーエンと、船外活動時に船内から作業指示を行う担当者(intravehicular officer)であるアトランティス号のMSのレックス・ウォルハイムの指示により、船外活動クルーは、次の作業であるロボットによる燃料補給ミッション(Robotic Refueling Mission: RRM)実験装置の設置にとりかかりました。この実験の目的は、軌道上でロボットが衛星に燃料補給を行う方法を開発することです。
フォッサムはこれが自身7回目の船外活動で、ギャレンは4回目の船外活動です。ギャレンはこれまでの船外活動はすべてフォッサムとともに船外活動を行っています。ふたりはペイロードベイ(貨物室)からRRM実験装置を取り外しました。今度はフォッサムがSSRMSに乗り、実験装置を「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)のプラットフォーム上に移動させました。
フォッサムは、自身とギャレンがSSRMSの先端で使用していたフット・レストレイント(足場)を取り外した後、ザーリャの前方にまで移動しました。そこで彼は2011年5月のSTS-134ミッション中に設置された電力・通信インタフェース付グラップル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF)のラッチドアのひとつに絡まっていたワイヤを外しました。
その間、ギャレンはSTS-134ミッション中に設置された材料曝露実験装置と同様に、右舷側のトラス上のキャリアに材料曝露実験装置を取り付けました。これはISSでの8回目の材料曝露実験装置で、光学反射材料の試験のために設置されました。この装置は、同じく前回のミッションで近くに設置されたアルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)実験装置の断熱材からのオフガスで汚染される懸念があり、前回のミッションでは設置が行われませんでした。
再びふたりでの船外活動に戻り、ふたりは「トランクウィリティー」(第3結合部)の与圧結合アダプタ3(Pressurized Mating Adapter: PMA-3)に移動しました。そこでふたりは太陽光に曝されていたPMA-3の先端に断熱カバーを取り付けました。
船内では、引き続き「ラファエロ」(多目的補給モジュール2)からの物資の移送作業が行われました。ラファエロが運搬した9,400ポンド(約4,263kg)以上の供給品や装置を運び出し、代わりに5,700ポンド(約2,585kg)もの不要品や使用済みの装置をアトランティス号の滞在中にできる限り積み込んで持ち帰ります。
次回のSTS-135ミッションステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。クルーは7月13日午前1時30分(同7月13日午後3時30分)前に起床予定です。
出典:STS-135 MCC Status Report #09(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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