このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

国際宇宙ステーション

STS-134 NASAステータスレポート#29

最終更新日:2011年5月31日
« STS-134-28 | 一覧 | STS-134-30 »

2011年5月30日(月) 午前6時00分(米国中部夏時間)
2011年5月30日(月) 午後8時00分(日本時間)

スペースシャトル「エンデバー号」は、米国中部夏時間5月29日午後10時55分(日本時間5月30日午後0時55分)にISSから分離し、国際宇宙ステーション(ISS)での11日間と17時間41分にわたる滞在を終了しました。

ISS第28次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるロナルド・ギャレンは、恒例のISSの鐘を鳴らした後で、「エンデバー号出航」「航海の無事を祈る」と声をかけました。

パイロットのグレゴリーH.ジョンソンは、後部フライトデッキからエンデバー号を操縦して、ISSから約450~650フィート(約137~198m)の距離を1周回するフライアラウンドを実施しました。エンデバー号のクルーは、この間にISSの写真とビデオを撮影しました。

ジョンソンがフライアラウンドを開始しようとした時、コマンダーのマーク・ケリーは、エンデバー号で軌道上に運搬した開発費20億ドルのアルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)が見えるとミッションコントロールセンター(MCC)に無線で伝えました。彼は「ISS科学利用における新たな1日の始まりだ」とMCCに伝えました。

フライアラウンドとISSから離れるためのスラスタ噴射1回が実施された後、ケリーは、自動ランデブ/ドッキング用センサ(Sensor Test for Orion RelNav Risk Mitigation: STORRM)と呼ばれる自動ランデブ/ドッキングシステムの試験を行うため、スペースシャトルの操縦を引き継ぎました。ケリーは、エンデバー号をISSの後上方約20,000フィート(約6,096m)まで移動させ、その後、ISSの後下方へと移動させました。

その後、ケリーは、ランデブ運用と同じコースでスペースシャトルをISSに接近させていき、ISSの下方約950フィート(約290m)の位置で相対停止させました。エンデバー号はその位置でスラスタ噴射を行い、ISSから離れていきました。エンデバー号がISSから離れていく際も、STORRMはレーザ光が届かなくなるまでISSを追尾してデータを取得し続けました。初期報告によれば、STORRM試験では良好なデータを取得することができました。ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フィンク、ロベルト・ビットーリ、アンドリュー・フューステル、グレゴリー・シャミトフを含むエンデバー号のクルーのスケジュールには、STORRM試験に係わる作業が約4時間にわたり組み込まれていました。

エンデバー号は、AMS以外にも、多くの船外用予備品を搭載した運搬台をISSの船外に届けました。また船内用の機材や補給品も届けました。スペースシャトルのクルーは4回の船外活動を実施して、船外の整備作業や設置作業を行いました。また船内でも多くのメンテナンス作業を行いました。

エンデバー号最後の飛行となる今回のフライトは、エンデバー号による25回目のフライトです。このうちの12回はISSへのミッションでした(また1回はロシアの宇宙ステーション「ミール」へのフライトでした)。スペースシャトルのこれまでの36回のISSへのフライトの中には、このエンデバー号による12回のミッションも含まれています。スペースシャトル全機のISS滞在時間を合計すると、スペースシャトルはISSにほぼ268日間滞在したことになります。

ISSでは、第28次長期滞在クルーのコマンダーであるアンドレイ・ボリシェンコ、フライトエンジニアのアレクサンダー・サマクチャイエフおよびギャレンが、通常の日課に時間を戻すため、いくらか多めの休息をとって調整しています。

エンデバー号は、6月1日午前1時35分(同6月1日午後3時35分)にNASAケネディ宇宙センター(KSC)に着陸する予定です。

次回のSTS-134ステータスレポートはクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。

出典:STS-134 MCC Status Report #29(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約