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2008年11月29日(土) 午後5時00分(米国中部標準時間)
2008年11月30日(日) 午前8時00分(日本時間)
スペースシャトル「エンデバー号」のクルーが帰還に向けて準備を行う中、ミッション・マネージャらは、11月30日(日本時間12月1日)のエンデバー号の再突入、およびフロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)への着陸に影響を及ぼす可能性のある寒冷前線を注意深く監視しています。
天気予報によると、当日のフロリダ州KSC付近は、前線が雨や雷をもたらす可能性があり、さらにスペースシャトルのフライトルールに定められた制限範囲を超える横風を伴うこともあると予測されています。当日KSCへの着陸機会は、米国中部標準時間11月30日午後0時19分(同12月1日午前3時19分)と同日午後1時54分(同12月1日午前4時54分)の2回あります。
ミッション・マネージャがフロリダ州KSCへの着陸を中止した場合、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地(NASAドライデン飛行研究センター)への着陸機会は、11月30日午後3時25分(同12月1日午前6時25分)と同日午後5時00分(同12月1日午前8時00分)の2回あります。当日のカリフォルニア州の天気は良好と予報されています。
11月28日の国際宇宙ステーション(ISS)からの分離後に実施した、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)による機体点検の画像を評価した結果、本日ミッション・マネージメント・チームは、エンデバー号の耐熱シールドが健全であり、再突入と帰還に問題ないと発表しました。
エンデバー号のクルーは、帰還準備として飛行制御システム(Flight Control System: FCS)の点検と姿勢制御システム(Reaction Control System: RCS)のスラスタの試験噴射を行いました。これらのシステムの機能は良好で、再突入の実施には問題ありません。これらの点検作業の終了後、スペースシャトルの機体から離れていく物体を確認したとの報告が、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のドナルド・ペティットからありました。しかし、フライトディレクタのブライアン・ラニによれば、その物体はペイロードベイ(貨物室)の温度・圧力ラベルのひとつであり、機体への影響はないとのことです。
またクルーは、新型太陽電池の宇宙環境における影響を確認するために設計された、超小型衛星(Pico Satellite Solar Cell Testbed)の放出を行いました。超小型衛星は、午後2時34分(同11月30日午前5時34分)、エンデバー号が南太平洋上空を通過している時に放出されました。超小型衛星は、今後数ヶ月間にわたり軌道上で運用される予定です。
明日11月30日は、クルーは午前7時15分(同11月30日午後10時15分)から軌道離脱の準備を開始し、午前8時34分(同11月30日11時34分)にペイロードベイ(貨物室)のドアを閉じる予定です。明日の着陸機会の予測時間は以下のとおりです。(米国中部標準時間。()内は日本時間)
軌道 | 着陸地 | 軌道離脱噴射 | 着陸時刻 |
248 | KSC | 午前11時14分(12月1日午前2時14分) | 午後0時19分(12月1日午前3時19分) |
249 | KSC | 午後0時50分(12月1日午前3時50分) | 午後1時54分(12月1日午前4時54分) |
250 | エドワーズ | 午後2時20分(12月1日午前5時20分) | 午後3時25分(12月1日午前6時25分) |
251 | エドワーズ | 午後3時57分(12月1日午前6時57分) | 午後5時00分(12月1日午前8時00分) |
ISSでは、3名の第18次長期滞在クルーが、プログレス補給船(31P)の到着を待っています。プログレス補給船(31P)は、交換部品、生命維持品および機材類など2,866ポンド(約1300kg)の物資と、ISSのロシアモジュールのISS姿勢制御スラスタに供給するための1,918ポンド(約870kg)の推進剤、110ポンド(約49.9kg)の空気と酸素、463ポンド(約210kg)の飲料用水など、合計2.27トンの補給物資をISSに運びます。プログレス補給船は、11月30日午前6時25分(同11月30日午後9時25分)にISSにドッキングする予定です。プログレス補給船のISSへのドッキングの模様は、NASAテレビで、午前5時45分(同11月30日午後8時45分)から生放送を開始する予定です。
エンデバー号のクルーは、11月29日は午後7時55分(同11月30日午前10時55分)に就寝する予定です。11月30日は午前3時55分(同11月30日午後6時55分)に起床し、帰還の準備を開始する予定です。
次回のSTS-126ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-126 MCC Status Report #31(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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