このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
2008年11月24日(月) 午前9時00分(米国中部標準時間)
2008年11月25日(火) 午前0時00分(日本時間)
本日の軌道上の作業の中心は、スペースシャトル「エンデバー号」のクルーによる国際宇宙ステーション(ISS)船外での第4回船外活動となります。
地上の技術者らは、断続的に稼動している尿処理装置(Urine Processor Assembly: UPA)のトラブルシューティング方法を引き続き検討しています。UPAは米国中部標準時間11月23日、第18次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・フィンクとエンデバー号のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のドナルド・ペティットにより、改良作業が行われた後、停止するまで約3時間にわたり稼働し、1ガロン(約3.8L)ほどの廃水を処理しました。
本日、フィンクはUPAの蒸留装置に2個のボルトを設置して、装置の振動をさらに軽減させる予定です。フィンクは午後1時(日本時間11月25日午前4時)ごろからこの作業を開始する予定です。
コマンダーのクリストファー・ファーガソン、パイロットのエリック・ボー、MSのペティット、スティーブ・ボーエン、ハイディマリー・ステファニション・パイパー、ロバート・キンブロー、およびグレゴリー・シャミトフら、エンデバー号の搭乗クルーと、フィンク、ISSフライトエンジニアのユーリ・ロンチャコフおよびサンドラ・マグナスは、11月24日午前7時55分(同11月24日午後10時55分)に、パイパーのためにかけられた、ヴァン・ヘイレンの“Can’t Stop Loving You”で起床しました。
第4回船外活動を担当するボーエンとキンブローは、午後0時45分(同11月25日午前3時45分)に、ISSの「クエスト」(エアロック)から船外に出る予定です。ボーエンはすべて白色の宇宙服、キンブローは赤の破線のストライプが入った宇宙服を装着します。彼らは、右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)のクリーニングと潤滑作業、およびトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)の交換作業を終了させる予定です。
この右舷側SARJの作業が、これまでに行われた3回の船外活動における作業の中心となっていました。右舷側SARJは、2007年9月に電力消費の増大と振動が確認されたため、使用が制限されていました。11月25日早朝には、自動で太陽方向を追尾するモードで右舷側SARJを回転させる試験を行い、修理の成果を確認する予定です。
キンブローは、問題なく運用されている左舷側SARJの潤滑作業と、外部TVカメラをISSのトラスに取り付ける作業を行う予定です。ボーエンは、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)の想定通りに動作しないラッチの点検を行い、その後EFBMにカバーを取付ける予定です。また、ボーエンは、GPSアンテナの設置作業を行います。このGPSアンテナは、将来、日本の無人輸送機である宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)をISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持できる距離まで誘導するためのアンテナです。本日の船外活動の指揮はボーがとります。船外活動は約6時間半にわたり実施される予定です。
物資の移送作業は依然前倒しで進められています。現在は主に、ISSからエンデバー号、またはエンデバー号に搭載して地上に持ち帰る「レオナルド」(多目的補給モジュール1)への移送作業が行われています。11月25日にレオナルドのハッチを閉じる予定のため、本日がレオナルドに物資を運び入れる最終日となります。
本日、エンデバー号のクルーは午後11時55分(同11月25日午後2時55分)に就寝し、11月25日午前7時55分(同11月25日午後10時55分)に起床する予定です。次回のSTS-126ステータスレポートは、クルーの就寝後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-126 MCC Status Report #20(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |