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2008年11月23日(日) 午後5時30分(米国中部標準時間)
2008年11月24日(月) 午前8時30分(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の第18次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・フィンクとスペースシャトル「エンデバー号」のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)であるドナルド・ペティットの、細かい保守作業に対する要領のよさは、以前のISS滞在時に証明されており、今回においてもそのスキルが活かされています。
ISSで回収された凝縮水と尿を再生する水再生システム(Water Recovery
System: WRS)の構成要素のひとつである尿処理装置(Urine Processor Assembly:
UPA)は、試験の最中に何度か停止しました。技術者たちは、遠心分離器の揺れがUPA内で物理的に干渉し、電流の増加と温度上昇を引き起こすためだと認識しています。
フィンクとペティットはUPAから防震用のパッキンを外し、WRSラックにUPAを直接固定
しました。パッキンは、遠心分離器の振動を緩衝する絶縁装置としての役割をしていましたが、振動を許しすぎて支障が出ていると考えられました。ミッションコントロールがUPAの運用を監視していますが、この2時間は初期のような停止は起きずに正常に動作しています。
エンデバー号のクルーは4時間の自由時間を取りましたが、この時間にペティットはフィンクと一緒にUPAの作業を行うことにしました。その後は、11月24日に予定されている船外活動の準備と移送作業が続けられ、76%以上の移送作業が終了しました。
スティーブ・ボーエンとロバート・キンブローは、本ミッション4回目の船外活動のために、米国中部標準時間11月24日午後0時45分(日本時間11月25日午前3時45分)にISSの「クエスト」(エアロック)から船外に出て、ISSの太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の作業を続ける予定です。ふたりは左舷側のSARJの保護カバーを取り外し、キンブローが潤滑作業を行う予定です。ボーエンは、右舷側SARJに最後のトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)を取り付け、右舷側SARJ関連作業を終了させる予定です。
ボーエンは、ISSの「きぼう」日本実験棟に第1回船外活動で取り外した多層断熱材(Multi-Layered Insulation: MLI)カバーを取り付ける予定です。MLIカバーは、ISS船内からの遠隔操作による試験が行われた「きぼう」の船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)に付属するもので、このカバーは再び取り付けられます。しかし、その試験の際、EFBM の4つあるラッチのうちひとつが正しく閉じなかったため、ボーエンが直接点検手順を終了させる予定です。
他の作業として、外部TVカメラの左舷トラスへの設置と、日本の宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)が到着する際に使用されるGPSアンテナの「きぼう」への取付けが行われる予定です。
エンデバー号のクルーは、11月23日午後11時55分(同11月24日午後2時55分)に就寝し、11月24日午前7時55分(同午後10時55分)に起床する予定です。次回のSTS-126ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-126 MCC Status Report #19(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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