このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
2008年6月2日(月) 午後6時30分(米国中部夏時間)
2008年6月3日(火) 午前8時30分(日本時間)
スペースシャトル「ディスカバリー号」は、米国中部夏時間6月2日午後1時03分(日本時間6月3日午前3時03分)に、これまで打ち上げられた中で一番大きな宇宙の実験室とともに、国際宇宙ステーション(ISS)に慎重にドッキングしました。
コマンダーであるマーク・ケリーの操縦で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「きぼう」日本実験棟船内実験室を搭載したディスカバリー号は、南太平洋上空の高度210マイル(約338km)を飛行中にISSにドッキングしました。ドッキングに先立ち、ISSまで残り600フィート(約183m)まで接近してから、ケリーは機体を縦方向に360度回転させるR-Bar・ピッチ・マヌーバ(R-Bar Pitch Maneuver: RPM)を行い、ISSの第17次長期滞在クルーのコマンダーであるセルゲイ・ヴォルコフとフライトエンジニアのギャレット・リーズマンが画像を撮影できるようにしました。この画像を地上の専門家が確認して、ディスカバリー号の耐熱シールドが良好な状態にあるかどうかを調べる予定です。
ディスカバリー号は、また、グレゴリー・シャミトフをISSに届けました。6月2日午後5時35分(同6月3日午前7時35分)、シャミトフは、彼専用のソユーズ宇宙船シートライナーの取付けを完了したことで、第17次長期滞在クルーの一員としてリーズマンと正式に交代しました。現在、正式にディスカバリー号のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)となったリーズマンは、3カ月以上にわたるISS長期滞在を終えて地上に帰還する予定です。
ディスカバリー号とISSのクルーは、6月2日午後2時36分(同6月3日午前4時36分)にハッチを開け挨拶を交わして、9日間の共同運用を開始しました。今回のディスカバリー号のMSであるマイケル・フォッサムとロナルド・ギャレンは、6月3日午前10時32分(同6月4日午前0時32分)頃に開始予定の第1回船外活動に備え、ISSやディスカバリー号よりわずかに気圧を低くしたISSの「クエスト」(エアロック)内で一晩を過ごす“キャンプアウト”を開始しました。
気圧が低い中で一晩過ごすことで、6月3日午前の船外活動開始前にふたりが純酸素を吸引する時間を大幅に短縮することができます。こうすることで、気圧の低い宇宙服で船外活動を行う際に起きる減圧症を防ぎます。
フォッサムとギャレンによる6時間30分の船外活動では、「きぼう」船内実験室のISSへの取付け準備と、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をISSからディスカバリー号へ回収する支援を行う予定です。OBSSは前回のSTS-123ミッション以降、ISSに保管されていました。ふたりはまた、太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)から金属粉を除去するクリーニング実証試験を行う予定です。この金属粉の付着により、SARJの運用に支障が出ています。
10人のクルーは、6月2日午後9時(同6月3日午前11時)頃に就寝し、6月3日午前5時32分(同6月3日午後7時32分)にミッション管制センターからのウェイクアップコールを受ける予定です。
次回のSTS-124ステータスレポートは、クルー起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-124 MCC Status Report #05(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |