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2008年2月9日(土) 午後5時30分(米国中部標準時間)
2008年2月10日(日) 午前8時30分(日本時間)
本日、スペースシャトル「アトランティス号」は、国際宇宙ステーション(ISS)に欧州宇宙機関(ESA)の「コロンバス」(欧州実験棟)を送り届けました。しかし、コロンバスのISSへの取付けは1日延期となりました。
一方、第16次長期滞在クルーの交替は予定通りに行われ、米国中部標準時間2月9日午後5時20分(日本時間2月10日午前8時20分)に、ESA宇宙飛行士のレオポルド・アイハーツは第16次長期滞在クルーのダニエル・タニと正式に交替しました。これでアイハーツは第16次長期滞在クルーとなり、タニはSTS-122ミッションのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)となりました。
本日午前中に実施された完璧なランデブの後、アトランティス号は、2月9日午前11時17分(同2月10日午前2時17分)にISSにドッキングしました。午後0時40分(同2月10日午前3時40分)にアトランティス号の7名のクルーがISSに入室すると、第16次長期滞在クルーのコマンダーのペギー・ウィットソン、フライトエンジニアのユーリ・マレンチェンコ、およびタニが彼らを迎え入れました。
STS-122ミッションの第1回船外活動は2月10日に予定されていましたが、STS-122ミッションクルー1名の体調不良により、2月11日に延期されることになりました。クルーはミッションの主要目的であるコロンバスのISSへの取付けを行うための準備をしながら、24時間ほどさらに時間を過ごすことになりました。予定では、第1回船外活動はMSのレックス・ウォルハイムとハンス・シュリーゲルが実施することになっていましたが、ウォルハイムは、MSのスタンリー・ラブと共に第1回船外活動を実施することになりました。
スペースシャトルプログラムマネージャであるジョン・シャノンは、現在、地上の管制チームがSTS-122ミッションのスケジュール調整を行っており、クルーの活動スケジュールを1日ずらしてもミッションの主要目的の実施に影響がでることはないと説明しました。
シャノンは、このスケジュール変更を調整するために、クルーがミッション期間の1日延長に備えて、必要な電力を節約する予定であると説明しました。アトランティス号のミッションにはもともと、ミッション期間の1日延長という選択肢がありました。この1日分の延長は、ISSの新しい構成要素となるコロンバスの設置後の追加作業に使われる予定でした。さらに1日を追加することで、クルーの活動スケジュールを1日ずらしても、コロンバス設置後の作業時間が確保できそうです。
アトランティス号をISSにドッキングさせる前に、STS-122ミッションのコマンダーであるスティーブ・フリックは、ISSのクルーがスペースシャトルの耐熱シールドを撮影できるように、機体を縦方向に360度回転させました。ウィットソンとマレンチェンコは、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の写真を300枚ほど撮影し、地上の画像解析チームに送信しました。
地上の画像解析チームは、2月8日にクルーから送信されたスペースシャトルの右舷側軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)ポッドの耐熱ブランケットの小さな損傷を撮影した画像にも注目しています。これは、2007年のSTS-117ミッションで発生した左舷側のOMSポッドの損傷と似たような状況です。STS-117ミッションでは、船外活動で損傷の修復が行われました。
シャノンは、このOMSポッドの耐熱ブランケットの損傷箇所は、再突入時にさほど熱の影響を受けない場所なので、あまり心配はないと思うと説明しました。
アトランティス号のISSへのドッキングは大変順調に実施されましたが、ドッキング運用中にISSにあるコンピュータ5台のうちの1台が障害を起こしました。以前もこのコンピュータの誘導・航法用ソフトウェアに問題が発生しましたが、それ以降、ISSクルーは他のコンピュータを使用することにしていました。ランデブの実施に必要なコンピュータは1台のみで、さらにバックアップ用として1台必要です。ISSのミッションコントロールでは、この障害を起こしたコンピュータのソフトウェアの状態を調査する予定です。
次回のSTS-122ミッションステータスレポートは2月10日午前(同2月10日午後)、または新規イベントがあれば発行します。
出典:STS-122 MCC Status Report #05(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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