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2007年11月3日(土) 午後4時00分(米国中部夏時間)
2007年11月3日(土) 午前6時00分(日本時間)
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスコット・パラジンスキーは本日、7時間19分にわたる船外活動中に、小さなアルミニウムの板と少しのワイヤで、破損した太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を修理しました。
パラジンスキーおよび一緒に船外活動を行ったダグラス・ウィーロックは、米国中部夏時間11月3日午前5時03分(日本時間11月3日午後7時03分)に国際宇宙ステーション(ISS)から船外に出ました。そして約1時間半かけて、カナダアーム2で把持されたセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)に乗ってISSのトラス中心部からトラス沿いに約165フィート(約50.3m)左舷側、そこから約90フィート(約27.4m)の位置にあるSAWの破損箇所まで移動しました。
パラジンスキーは破損箇所まで到着すると、絡まっていたガイドワイヤを切断し、自分たちで作った固定器具を取り付けました。固定器具には破損箇所付近の構造を補強し安定させる役割があります。修理作業中、ウィーロックはトラスから、パラジンスキーとSAWとの距離をモニタしていました。
ふたりは11月3日午前10時00分(同11月4日午前0時00分)少し過ぎにSAWの破損箇所の修理を終えました。その後、少し離れたところから、地上の飛行管制官がSAWを完全に展開させる間、問題がないかどうか監視しました。このP6トラスのSAWの展開作業は10月30日に始められたものです。SAWの展開は0.5ベイずつ慎重に行われました。15分間のうちに13回の展開コマンドが繰り返し送られ、そしてSAWは完全に展開しました。
ISSフライトディレクタのデレク・ハスマンは、この作業について、「自分が今までミッションコントロールにいた中で最も満足のいく1日となった。」とコメントしました。
パラジンスキーとウィーロックは、11月3日午後0時22分(同11月4日午前2時22分)にISSの「クエスト」(エアロック)内に戻り、船外活動を終了しました。
10月30日にP6トラスのSAWを展開していた際に、展開中のSAWに2箇所の破損が確認されました。その後P6トラスのSAWの修理はSTS-120ミッションの最優先事項となりました。地上の各チームは24時間体制で修理計画の準備と作成にあたり、クルーは2日間かけて修理道具類の検討と作成をしました。
この修理作業を終えた今、スペースシャトルのクルーはISSから出発する準備を行うことになります。クルーは、米国中部標準時間11月4日午後0時43分(同11月5日午前3時43分)に最後の物資の移送を完了させ、ISSの長期滞在クルーとお別れの言葉を交わし、スペースシャトルとISS間のハッチを閉じる予定です。
クルーは、11月5日も忙しい1日を過ごす予定です。11月5日午前4時32分(同11月5日午後7時32分)にスペースシャトルはISSから分離し、ISSの周りを一周するフライアラウンドを行い、さらにスペースシャトルの耐熱シールドの点検を行う予定です。
次回のSTS-120ステータスレポートは11月4日午前(同11月4日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #24(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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