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2007年11月2日(金) 午後5時00分(米国中部夏時間)
2007年11月2日(金) 午前7時00分(日本時間)
スペースシャトル「ディスカバリー号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは本日、破損した太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の修理のために実施される11月3日の船外活動の準備を終えました。第4回船外活動は、米国中部夏時間11月3日午前5時30分(日本時間11月3日午後7時30分)頃に開始される予定です。
本日クルーは、モービルトランスポータ(台車:MT)と「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)をトラスの端に移動させました。MTとカナダアーム2はその場所を基点とした移動クレーンの役割をし、SAWの破損を修理する際、十分に到達できる距離を確保します。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスコット・パラジンスキーとダグラス・ウィーロックは、第4回船外活動の詳細計画を確認しました。他のクルーは、SAWのいかなる電流からも船外活動クルーの身を守るため、船外活動で使用する道具類をカプトンテープで巻いて絶縁する作業を手伝いました。
クルーは就寝前に、地上のミッションコントロールと共に、船外活動の手順を確認しました。今晩パラジンスキーとウィーロックは「クエスト」(エアロック)で一晩を過ごし、SAWの破損を修理する明日の船外活動に備える予定です。
本ミッション中に実施したほかの船外活動と同様に、11月3日の船外活動も、クルー起床後すぐに開始される船外活動の最終準備の状況によっては、早めに開始することができます。クルーは、11月3日午前0時38分(同11月3日午後2時38分)に起床する予定です。
6時間半の船外活動ではまず、パラジンスキーがカナダアーム2に乗ってSAWの破損した箇所まで行きます。パラジンスキーは、オービタの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の検査に使用されるスペースシャトルのロボットアーム(SRMS)の延長ブームである、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)の先端に取り付けられたフット・レストレイント(足場)に足を固定します。
OBSSを船外の作業場所に接近するために使用するのは今回が初めてですが、2006年7月のSTS-121ミッションの船外活動中にOBSSがこのような作業時にも安定した状態で使用できることが実証されています。
パラジンスキーが自分達で作った固定器具を取り付け、破損の原因となっていると思われるガイドワイヤのほつれを解く間、ウィーロックはSAWの根元部で作業を支援する予定です。ISSの中心部からP6トラスまでは、約165フィート(約50.3m)、さらにP6トラスの根元から破損箇所までは約90フィート(約27.4m)の距離があります。
計画通りに作業が進んだ場合、ISS船内のクルーは、パラジンスキーが新たな引っかかりが起きないか見守る中、SAWを0.5ベイずつ展開していく予定です。第4回船外活動は11月3日午後0時(同11月4日午前2時)前後に終了する予定です。
そうするとクルーは、11月4日はディスカバリー号のISSからの分離に向けた準備作業を行うことができます。ディスカバリー号は11月5日午前(同11月5日午後)にISSから分離し、11月7日午後(同11月8日午前)に地上に着陸する予定となっています。
次回のSTS-120ステータスレポートは11月3日午前(11月3日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #22(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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