このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
2007年11月1日(木) 午前2時30分(米国中部夏時間)
2007年11月1日(木) 午後4時30分(日本時間)
本日、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは、国際宇宙ステーション(ISS)左舷側のトラスに搭載された太陽電池ブランケットの破損箇所を修理するための、工具の組立てと調整を行う予定です。この修理作業は、現在11月3日に予定されている第4回船外活動で実施される予定です。
10月30日、ミッション・マネージャらは、第4回船外活動でISS右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の点検を行わず、破損した太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の修理作業を優先して行うことを決定しました。マネージャらは、ブランケットの破損箇所が広がれば、途中まで展開されたSAWへの損傷が拡大する恐れがあると考えています。
11月1日の早朝、クルーに第4回船外活動が11月3日に延期されることが伝えられました。これはミッション・マネージャや技術者らが修理手順を計画する時間を確保するためです。
この出来事が多い本日のウェイクアップコールは、ロバート・ジョンの“The Lion Sleeps Tonight”で、米国中部夏時間10月31日午後11時08分(日本時間11月1日午後1時08分)にかけられました。この曲は、クルーの訓練チームが選びました。
現在、このP6トラスのSAWは電力を供給していますが、損傷がこれ以上拡大しないようにするためにはSAWを完全に展開する必要があります。NASAの技術者らは、問題を調査し、船外活動の計画を準備するために、24時間体制で作業しています。
損傷の原因として有力な見方は、SAWの3本のガイドワイヤのうち1本が、ガイドワイヤを通しているグロメットのひとつに引っかかって、ブランケットが裂け始めたというものです。船外活動を行うスコット・パラジンスキーとダグラス・ウィーロックは、この引っかかった部分を外し、クルーが本日製作するストラップを取り付けることで、破損したヒンジへの負荷を取り除くことを試みる予定です。
クルーはまた、本日送られる船外活動の手順書を確認する予定です。さらに、宇宙服の予備の右手グローブを、ウィーロックに合うように調整する予定です。
船外活動でパラジンスキーは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に把持されたセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)の先端に乗って作業する予定です。一方、ウィーロックは、カナダアーム2を操作する船内クルーがパラジンスキーを移動させる際に、作業場所への距離や周囲の状況を音声で伝え、船内クルーを支援する予定です。
ロボットアームの運用に備え、モービルトランスポータ(台車:MT)をP6トラス付近のワークサイト8から、ISS中央付近のワークサイト3へ移動させ、カナダアーム2にOBSSを把持させます。ワークサイト3からの方が、OBSSをカナダアーム2で把持しやすいためこのような作業が行われます。
現在のところ、船外活動は11月3日に予定されていますが、ディスカバリー号の地上への帰還はまだ11月7日に予定されています。
当初11月3日に計画されていた第5回船外活動で実施される予定だった作業は、スペースシャトルの分離後に、ISSの長期滞在クルーによって行われる予定です。
次回のSTS-120ステータスレポートは11月1日夕方(同11月2日朝)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #19(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |