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2007年10月27日(土) 午後2時00分(米国中部夏時間)
2007年10月28日(日) 午前4時00分(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するクルーの活動するスペースが少し増えました。正確には、2,666立方フィート(約75.5m3)、ISSの容積が拡張しました。
米国の学生によって「ハーモニー」(第2結合部)と名づけられた結合モジュールとISSの間のハッチは、米国中部夏時間10月27日午前7時24分(日本時間10月27日午後9時24分)に開けられました。まず、ISSの第16次長期滞在クルーのコマンダーであるペギー・ウィットソンと、STS-120ミッションのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)で、ハーモニーが製造されたイタリア出身のパオロ・ネスポリがハーモニーに入室しました。そしてハーモニーという名称がこのモジュールにふさわしいことについて感想を述べました。
「ハーモニーという名称はこのモジュールに大変ふさわしいと思います。なぜなら、ハーモニーはISS計画の参加国の膨大な努力の集大成であり、さらに、ハーモニーによりISS計画の参加国の構成要素を結合することができるようになるからです。」と、ウィットソンは述べました。
クルーは、本日、ハーモニーのシステムを使用できる状態にするための作業を行いました。スペースシャトルのフライトディレクタのリック・ラブロードは、作業は大変順調に進んだと述べました。
ラブロードは、「ハーモニーは美しく、明るく輝いて見えた。」と感想を言い、「クルーからの報告ではハーモニーの状態は非常に良好で完璧だ。」と述べました。
ハーモニーは、スペースシャトル「ディスカバリー号」のドッキング期間中は完全に運用できる状態ではありません。スペースシャトルのドッキングしているポートがハーモニーの最終的な設置場所となるため、現在ハーモニーは仮設置場所に取り付けられています。スペースシャトルがISSから分離した後、ISSのクルーが、ドッキングポートである与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter: PMA)とハーモニーの両方を移設し、その後、システムを稼働させるための作業を行う予定です。
ハーモニーの換気システムが起動され稼動し始めると、何人かのクルーは作業から離れて、数社のテレビ局のインタビューに応じる時間をとることが出来ました。クルーは、ミッションの作業について、またISS長期滞在クルー初の女性コマンダーであるウィットソンとスペースシャトル史上ふたり目の女性コマンダーであるパメラ・アン・メルロイが同時期にISSに滞在していることについてなど、数々の質問に応えました。
メルロイは、「いつの日か女性が火星ミッションでコマンダーを務める姿を見たい。」と述べました。
本日のその他の作業としては、10月28日の第2回船外活動に向けた準備作業が中心でした。MSのスコット・パラジンスキーと、新たにISSのフライトエンジニアになったダニエル・タニは、10月28日午前4時58分(同10月28日午後6時58分)に船外活動を開始する予定です。ふたりは、2000年から設置されているP6トラスをISSの頂点から取り外す作業を行う予定です。そしてふたりは、船内のクルーが「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作してP6トラスを左舷トラスの一番端の恒久的な取付け位置まで移動させる作業を支援します。
また、ISSのミッション・マネージャらは、タニに、第2回船外活動中にISSの右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)を点検するよう指示しました。SARJは最近、摩擦の増加が確認されていました。ミッション・マネージャらは、タニによる視覚点検で、この原因を特定できると期待しています。
次回のSTS120ステータスレポートは10月28日午前(同10月28日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #10(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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