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2007年10月27日(土) 午前1時00分(米国中部夏時間)
2007年10月27日(土) 午後3時00分(日本時間)
本日は、欧州や日本の実験棟をつなぐ国際宇宙ステーション(ISS)の最新の構成要素である「ハーモニー」(第2結合部)のグランドオープンの日です。
米国中部夏時間10月27日午前0時39分(日本時間10月27日午後2時39分)に、アンドレア・ボチェッリのイタリアの歌“Bellissime Stelle”(美しい星)で1日が始まりました。この曲は、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士でイタリア人のパオロ・ネスポリのためにかけられたものです。新しい結合部であるハーモニーは、ネスポリの母国イタリアで製造されました。
本日午前中に、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーであるネスポリは、ISSの第16次長期滞在クルーのコマンダーであるペギー・ウィットソンと共に、昨日の第1回船外活動でハーモニーを取り付けた「ユニティ」(第1結合部)とハーモニーの間の通路を整備する予定です。ふたりは10月28日午前7時58分(同10月28日午後9時58分)にハーモニーのハッチを開け、その後クルーたちが初めてハーモニーに入室する予定です。さらに空気を循環させる空調ラインを取り付け、艤装作業を開始する予定です。
ディスカバリー号がISSから離れた後に、ハーモニーは「デスティニー」(米国実験棟)前方に移設され、2007年末と2008年初めに打ち上げられるESAの「コロンバス」(欧州実験棟)と日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「きぼう」日本実験棟の結合機構を提供します。
本日午前、スペースシャトルのコマンダーであるパメラ・アン・メルロイとパイロットのジョージ・ザムカ、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のステファニー・ウィルソンとダグラス・ウィーロックが、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)と「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を使って、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)の右舷側の固定位置に戻す予定です。ディスカバリー号の熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の詳細画像を検討した結果、これ以上の検査が必要となる損傷の兆候は見つからなかったため、ミッション・マネージャらはTPSの詳細検査を実施しないことにしました。
10月28日に予定されている第2回船外活動は、本日計画が見直され、新たな作業が追加されました。その作業はISSのフライトエンジニアであるダニエル・タニが担当し、トラス右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)を目視点検する予定です。タニは、このSARJでここ1ヵ月半にわたって太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の回転時に摩擦の増大が検知されている原因を調査する予定です。
タニはまた、ISSでの生活に慣れるため、第16次長滞在クルーの前任者であるクレイトン・アンダーソンと一緒に過ごす予定です。10月27日午後1時03分(同10月28日午前3時03分)、アンダーソンはウィットソンとISSのフライトエンジニアであるユーリ・マレンチェンコ、それにスペースシャトルのクルーであるメルロイ、ザムカ、ウィルソン、ウィーロックと共に、新しいハーモニー内から、CBS News、FOX News、さらにメルロイの故郷米国ニューヨーク州ロチェスターのWHAM-TVのインタビューに応えて、ミッションについて話をする予定です。
10月28日午前4時58分(同10月28日午後6時58分)から行われる予定の船外活動に備えて、10月27日午後2時23分(同10月28日午前4時23分)から、タニと船外活動のパートナーであるMSのスコット・パラジンスキーは、「クエスト」(エアロック)内で一晩かけて純酸素を呼吸(プリブリーズ)するキャンプアウトを開始します。
次回のSTS-120ステータスレポートは10月27日午後(同10月28日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #09(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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