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2007年10月26日(金) 午後4時30分(米国中部夏時間)
2007年10月27日(土) 午前6時30分(日本時間)
本日の船外活動は完璧でした。
STS-120ミッションのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスコット・パラジンスキーとダグラス・ウィーロックは、6時間と少しの時間で、「ハーモニー」(第2結合部)の国際宇宙ステーション(ISS)への仮設置準備、10月28日に予定されているP6トラス移設の準備、故障した通信アンテナの回収、またスペースシャトル打上げ時に開いてしまったハーモニーの結合部の窓カバーを元に戻す作業を終了させました。
クルーは、MSのパオロ・ネスポリとISSの第16次長期滞在クルーのコマンダーであるペギー・ウィットソンがISSとハーモニーの間のハッチを開けた後、米国中部夏時間10月27日午前8時03分(日本時間10月27午後10時03分)に初めてハーモニーに入室する予定です。新しい与圧モジュールの設置により、ISSの容積が2,666立方フィート(約75.5m3)増え、ISSの居住・作業空間は15,000立方フィート(約425m3)から17,666立方フィート(約500m3)へ、およそ20%増加しました。
本日、ミッション・マネージャらは、この2日間で収集した画像データの詳細検討の結果、10月27日にディスカバリー号の耐熱シールドの詳細検査を実施する必要はないと判断しました。ミッション・マネージメント・チームは、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)は再突入に問題がないことを発表しました。翼前縁(Wing Leading Edge: WLE)に焦点をあてた最終検査は、ミッションの後期に実施される予定です。
ISSのマネージャらは、10月28日の第2回船外活動で、ISSの右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の視覚検査を実施することを決定しました。SARJはここ1ヵ月半ほど摩擦が増加していることが確認されていました。この現象は持続性のあるものではなく、また平均で0.1アンペア以下の電流の増加でしたが、船外活動クルーがSARJの付近で作業を行う予定なので、マネージャらは検査を実施することを決定しました。
第2回船外活動中、クルーはSARJの多層断熱材(Multi Layer Insulation: MLI)カバーを取り外し、その下にあるスウィングボルトを点検して写真撮影を行う予定です。
パラジンスキーとウィーロックは、第1回船外活動を10月26日午前5時02分(同10月26日午後7時02分)に開始し、午前11時16分(同10月27日午前1時16分)に終了しました。まずふたりは、スペースシャトル「ディスカバリー号」で地上に持ち帰ることになっているSバンドアンテナ(S-band Antenna Structural Assembly: SASA)を取り外してスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に収納しました。次にふたりは、打上げの時はハーモニーに装備していなかった、電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF)をハーモニーに取り付けました。彼らはさらに、ハーモニーのISSへの結合部となる共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)を覆っている断熱カバーの取外しと、ハーモニーとディスカバリー号をつないでいた電力ケーブルの取外し作業を行いました。
船外活動クルーによるハーモニーの取出し準備が終わると、MSのステファニー・ウィルソンとクレイトン・アンダーソンおよび第16次長期滞在クルーのフライトエンジニアのダニエル・タニは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作してハーモニーをペイロードベイ(貨物室)から取り出し、「ユニティ」(第1結合部)の左舷側に移動させました。船外活動中、ネスポリは船内から船外活動を指揮しました。
ハーモニーは、スペースシャトルがISSを分離した後、「デスティニー」(米国実験棟)の前方に移設される予定です。これにより、2007年末と2008年初めにISSに到着する予定の欧州宇宙機関(ESA)と日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験棟の結合機構の準備が整うことになります。今回のミッションを通して、ハーモニーの艤装が続けられる予定です。
次回のSTS-120ステータスレポートは10月27日午前(同10月27日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #08(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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