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2007年10月25日(木) 午後5時30分(米国中部夏時間)
2007年10月26日(金) 午前7時30分(日本時間)
本日、スペースシャトル「ディスカバリー号」の完璧な国際宇宙ステーション(ISS)へのランデブとドッキングの後、ディスカバリー号とISSのふたりの女性コマンダーは「デスティニー」(米国実験棟)内で、笑顔で抱き合い挨拶を交わし、宇宙史上に記録を残しました。
米国中部夏時間10月25日午前9時39分(日本時間10月25日午後11時39分)、STS-120ミッションのコマンダーのパメラ・アン・メルロイとクルーがISSに入室すると、ISS第16次長期滞在クルーのコマンダーのペギー・ウィットソンがディスカバリー号のクルーを温かく迎え入れました。これから始まる忙しいISSの組立て作業に備えるための力が結集しました。
スペースシャトルとISSは、10月25日午前7時40分(同10月25日午後9時40分)に米国ノースカロライナ州沖の大西洋上空でドッキングしました。ドッキングの前にメルロイは、第16次長期滞在クルーのクレイトン・アンダーソンとユーリ・マレンチェンコによるオービタの耐熱シールドの高解像度写真撮影のために、ISSの600フィート(約183m)下方でディスカバリー号を縦方向に360度回転させるランデブ・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)を行いました。
ISSとスペースシャトルのクルーは就寝時間の少し前に、ミッション・マネージャらが、初期解析の結果から、ISSにドッキング中、ディスカバリー号の耐熱シールドの詳細検査は必要ないと見込んでいる、という報告を受けました。明日10月26日に、RPMで撮影した画像を検討した上で詳細検査についての最終判断がされる予定です。
ISSでは、ダニエル・タニ専用のシートライナーを、緊急事態の際に地上に帰還するために搭乗するロシアのソユーズ宇宙船に取り付け、これにより10月25日午前11時12分(同10月26日午前1時12分)に第16次長期滞在クルーのアンダーソンとタニが正式に交代しました。アンダーソンはSTS-120ミッションのクルーと共に地上に帰還する予定です。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスコット・パラジンスキーとダグラス・ウィーロックは、今晩「クエスト」(エアロック)内で一晩を過ごし(キャンプアウト)、気圧の低い環境で体内からの窒素の排出を促し明日の船外活動に備えます。明日の船外活動は、今回のミッション中5回計画されているうちの1回目の船外活動で、10月26日午前5時28分(同10月26日午後7時28分)から開始される予定です。
第1回船外活動中、パラジンスキーとウィーロックは、「ハーモニー」(第2結合部)の取付け作業を船外で支援する予定です。イタリア製のハーモニーは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)によってディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)から持ち上げられ、「ユニティ」(第1結合部)の左舷側に一時的に設置される予定です。さらにパラジンスキーとウィーロックは、故障したS-バンドアンテナを地上に持ち帰るために回収し、ISSで最初の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を備えたP6トラスとISSのトラス間のケーブルを取り外す作業を行う予定です。P6トラスは、今回のミッション中の船外活動で、最終的な取付け位置へと移設される予定です。
これまで4回の宇宙飛行経験を持つベテラン宇宙飛行士のパラジンスキーは、予定されている5回の船外活動中4回の船外活動でリーダを務める予定です。ウィーロックにとっては明日が初めての船外活動となります。第1回船外活動中、ISS内ではMSのステファニー・ウィルソン、タニおよびアンダーソンがカナダアーム2を操作して、ハーモニーの移動と設置、アンテナの回収を行う予定です。
ディスカバリー号がISSから分離した後、第16次長期滞在クルーはカナダアーム2を使用して、ハーモニーを、恒久的な設置場所となるデスティニー前方に移設する予定です。ハーモニーを設置することにより、ISSの居住・作業空間が2,600立方フィート(約73.6 m3)以上拡張され、また欧州と日本の実験棟の結合機構が装備されることになります。欧州と日本の実験棟は、今年の終わりと来年の初めに軌道上へと運ばれることになっています。
次回のSTS-120ステータスレポートは、10月26日午前(同10月26日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #06(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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