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NASAステータスレポート(2008年まで)

STS-120 NASAステータスレポート#04

最終更新日:2007年10月25日
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2007年10月24日(水) 午後5時00分(米国中部夏時間)
2007年10月25日(木) 午前7時00分(日本時間)

スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗した7人のSTS-120クルーは、明日の国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに向けて備えています。ディスカバリー号は、米国中部夏時間10月25日午前7時33分(日本時間10月25日午後9時33分)にISSにドッキングする予定です。

本日、コマンダーのパメラ・アン・メルロイとクルーは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)とセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使用してディスカバリー号の耐熱シールドを5時間にわたり点検しました。

本日のディスカバリー号の耐熱シールドの一次所見では、ミッション・マネージャらに目立った損傷の報告はありませんでした。しかし、地上の技術者らは、本日得た3次元センサ画像と、ディスカバリー号の打上げ・上昇の際に収集した上昇加速度データも加えて解析を続ける予定です。明日実施する予定の、ランデブ・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)と呼ばれる機体を縦方向に360度回転させる操作で取得される画像データは、機体の耐熱シールドの状態を確認するのに役立ちます。

また本日、メルロイ、パイロットのジョージ・ザムカ、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のステファニー・ウィルソン、ダグラス・ウィーロック、スコット・パラジンスキー、ダニエル・タニおよび欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士であるパオロ・ネスポリは、ドッキングの際に使用するカメラの設置、オービタ・ドッキング・システム(Orbiter Docking System: ODS)のドッキングリングの伸展、またランデブの際に使用する機器類の点検を行いました。

明日、メルロイは、ISSの第16次長期滞在クルーのクレイトン・アンダーソンとユーリ・マレンチェンコがディスカバリー号底面の詳細画像を撮影できるように、ISSの600フィート(約183m)下方で機体を縦方向に360度回転させるRPMを行う予定です。

STS-120クルーは、2週間にわたる今回のミッションで、今後のISS組立てミッションでESAと日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新しい実験棟を運ぶための準備を整える予定です。今回のミッションでクルーは、新しい実験棟の結合部となり通路としても使用される「ハーモニー」(第2結合部)をISSに仮設置します。

クルーはさらに、P6トラスとP6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)をP5トラス先端へと移設し、移設後にP6トラスのSAWを再展開・起動する作業も行う予定です。これによりISSへの電力供給量が増加されます。

ISSでは、ISSコマンダーのペギー・ウィットンソン、フライトエンジニアのマレンチェンコおよびアンダーソンが、ディスカバリー号のクルーの到着に備え、ディスカバリー号がドッキングする与圧結合アダプタ2(Pressurized Mating Adapter: PMA-2)の空気漏れを点検し、既に「クエスト」(エアロック)に準備されている宇宙服の調整を行いました。

軌道上での滞在が139日目となるアンダーソンは、明日のRPMで撮影に使用するカメラの400mmと800mmレンズの設定、バッテリの充填、そしてメモリカードの初期化を行いました。アンダーソンとマレンチェンコは撮影の予行練習も行いました。

アンダーソンは、ディスカバリー号で地上に帰還する予定です。タニはISSに残り、ウィットソンやマレンチェンコと共に、ハーモニーを恒久的な設置場所である「デスティニー」(米国実験棟)前方へと移設する作業を行う予定です。今年12月初めに打上げが予定されている次のミッションでは、「コロンバス」(欧州実験棟)がISSへと運ばれる予定です。

ディスカバリー号のクルーは本日10月24日午後4時38分(同10月25日午前6時38分)に就寝しました。明日10月25日は午前0時38分(同10月25日午後2時38分)に起床する予定です。

次回のSTS-120ステータスレポートは10月25日午前(同10月25日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-120 MCC Status Report #04(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします

 
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