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2007年6月20日(水) 午後7時00分(米国中部夏時間)
2007年6月21日(水) 午前9時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」の宇宙飛行士たちは、天候が良ければ軌道上で丸1日過ごせる最後の日となる本日、明日の帰還に向けた準備を行いました。フロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)への着陸機会は、米国中部夏時間6月21日午後0時55分と午後2時30分(日本時間6月22日午前2時55分と午前4時30分)の2回あります。
コマンダーのフレドリック・スターカウとパイロットのリー・アーシャムボウ、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)でフライトエンジニアのスティーブン・スワンソンは、6月20日午前8時58分(同6月20日午後10時58分)からアトランティス号の油圧システムと、飛行制御システム(Flight Control System: FCS)の動翼の点検を行いました。その後6月20日午前10時08分(同6月21日午前0時08分)には姿勢制御システム(Reaction Control System: RCS)のスラスタ噴射試験を行いました。
7人の宇宙飛行士全員は、着陸に備えた機器の収納作業を行い1日を過ごし、6月20日午後2時(同6月21日午前4時)過ぎに集合して、NBC、ABC、そしてCNNのインタビューを受け、今回のミッションについて話をしました。クルーは、6月20日午後8時38分(同6月21日午前10時38分)に就寝し、6月21日午前4時38分(同6月21日午後6時38分)に起床する予定です。
ミッション・マネジメント・チーム(MMT)は、スペースシャトルが安全に着陸できるかどうか確認するために、夕刻近くまで調査を行いました。6月19日に行った検査で、左翼の外縁で突出したギャップフィラー(タイル間の詰め物)が確認されていますが、突出の位置と突出が約0.4インチ(約1cm)であることから、大気圏再突入に支障はないとみなされました。またMMTは、6月8日の打ち上げ時に損傷を受けた耐熱ブランケットに関する追加データの調査を行いました。耐熱ブランケットは、今回のミッションの第3回船外活動で修復され、大気圏再突入に問題ない状態にあります。
耐熱ブランケットの下の構造が損傷を受けたかどうかを評価するために、エンジニアが作成した熱解析モデルに関して議論が集中しましたが、修復を行ったジョン・オリバースが撮影した画像では、熱の影響は全く見られませんでした。
再突入時のフライトディレクタであるNorm Knightは、6月21日に着陸が考えられる唯一の場所はフロリダのKSCだろうと示唆しました。消耗品の状況から判断して、着陸は最長で6月24日まで延期可能です。天気予報では、着陸時間に滑走路から30マイル(約48km)以内で通り雨が、また雲までの高さが5,000フィート(約1,524m)になると予想されており、いずれも着陸の制約となります。軌道離脱噴射は、着陸時間が6月21日午後0時55分(同6月22日午前2時55分)の場合6月21日午前11時50分(同6月22日午前1時50分)に、着陸時間が6月21日午後2時30分(同6月22日午前4時30分)の場合6月21日午後1時25分(同6月22日午前3時25分)に行われる予定です。
着陸が6月22日に延期になる場合、フロリダ州のKSCへの着陸機会が2回、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地への着陸機会が2回あります。6月23日に考えられる着陸場所は、好ましい順に並べると、フロリダ州、カリフォルニア州、そしてニューメキシコ州のホワイトサンズ宇宙基地の3ヵ所があります。
次のSTS-117ステータスレポートは、6月21日午前(同6月21日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #25(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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