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NASAステータスレポート(2008年まで)

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #07-31

最終更新日:2007年6月 8日
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第15次長期滞在クルー
2007年6月6日(水) 午後4時00分(米国中部夏時間)
2007年6月7日(木) 午前6時00分(日本時間)

第15次長期滞在クルーは、この8日間で2度目となる船外活動を完了し、スペースシャトル「アトランティス号」の国際宇宙ステーション(ISS)への到着に向けた準備を続けました。

コマンダーのフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフは、米国中部夏時間6月6日午前9時23分(日本時間6月6日午後11時23分)に「ピアース」(ロシアのドッキング室)のハッチを開き、5時間37分間におよぶ船外活動を開始しました。ふたりの宇宙飛行士はピアースにロシアの実験装置である実験用サンプルを入れたコンテナを取り付けました。Bioriskと呼ばれるこの実験は、宇宙環境が微生物に対して与える影響を調べるものです。

次に、船外活動クルーのふたりはイーサネットケーブルを「ザーリャ」(基本機能モジュール)の外部に敷設しました。このリモートコンピュータネットワークの設置により、もし必要になれば、ISSの米国セグメントからロシアセグメントへコマンド送信が可能になります。

その後、ユールチキンとコトフは、今回の船外活動の中で主要な作業である、12枚のデブリ防護パネルを「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)へ取り付ける作業に移りました。微小隕石デブリの衝突に対するズヴェズダの防護性を強化するために、既に同様のパネルが、先週の船外活動で5枚、2002年には6枚が取り付けられていました。パネルはアルミ製で、1枚の大きさは約2フィート(約60cm)と約3フィート(約90cm)四方で、厚みは1インチ(約2.5cm)ほどです。

船外活動開始から約2時間半が経過した頃、ロシアの管制官たちはピアースの数値が異常を示していることに気がつき、ユールチキンに、ピアースに戻って与圧された酸素ボトルの栓がきちんと閉まっているかどうか確認するよう指示しました。その後、モスクワのミッションコントロールは、船外活動を開始する時に宇宙服をホースから分離する際に、流体アンビリカルが完全に閉じておらず、そこから微量の酸素が流れ出ていたことを突き止めました。管制官は、酸素を節約するために、アンビリカルホースへの酸素の供給を止め、船外活動終了後にピアースを再与圧する際に供給を再開しました。

6月6日午後3時(同6月7日午前5時)にピアースのハッチが閉じられ、船外活動は終了しました。2回の船外活動を終えたふたりのロシア人宇宙飛行士は、計11時間2分にわたるロシア製オーラン宇宙服を着用した船外活動の経験を積みました。今回の船外活動は、ISSの組立てとメンテナンスに関わる83回目の船外活動で、ISSから実施されたものとしては55回目、ピアースから実施されたものとしては22回目でした。

この6月6日の船外活動の間、フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズはISS内に残り船外活動の様子をモニタすると共に、運動や科学実験を行いました。今週の初めに、ウィリアムズとふたりのクルーは、アトランティス号のミッション中に予定されている船外活動に向けて、「クエスト」(エアロック)の準備を行いました。また、3人はウィリアムズがアトランティス号に搭乗して地上に帰還する際に持ち帰る科学実験ペイロードや私物の荷造りを行いました。6月16日の早朝には、ウィリアムズはシャノン・ルーシッド宇宙飛行士が持つ女性宇宙飛行士の単独ミッションによる宇宙飛行の最長記録188日と4時間を更新する見通しです。

現在、アトランティス号のコマンダーであるフレドリック・スターカウとクルーたちはフロリダ州で、米国東部夏時間6月8日午後7時38分(同6月9日午前8時38分)に予定されている打上げに備えています。STS-117ミッションで、米国中部夏時間6月10日午後2時49分(同6月11日午前4時49分)にISSとドッキングするアトランティス号は、新しい一対の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)と、ISSの新たなフライトエンジニアとなるNASA宇宙飛行士のクレイトン・アンダーソンをISSに届ける予定です。

ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回のステータスレポートは6月8日のSTS-117打上げ後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:International Space Station Status Report #07-31(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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