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第15次長期滞在クルー
2007年6月1日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2007年6月2日(土) 午前5時00分(日本時間)
第15次長期滞在クルーは今週、滞在期間中に3回予定されている船外活動のうち1回目を完了するとともに、スペースシャトル「アトランティス号」の国際宇宙ステーション(ISS)到着に向けた準備を行いました。
5月30日、コマンダーのフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフはISSの船外へ出て、新しいデブリ防護パネル5枚を「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の外径の大きい部分と小さい部分をつなぐ円錐形の部分に取り付けました。このアルミ製のデブリ防護パネルは、微小隕石の衝突からズヴェズダを保護することを目的としています。
この船外活動で、ふたりはGPSアンテナ用ケーブルの配線接続の変更も行いました。これは今年中に予定されている欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)到着時のランデブ・ドッキングを支援するための作業でした。
ユールチキンとコトフは、6月6日にも再びロシアの宇宙服を着用し、ズヴェズダにさらに12枚の防護パネルを取り付ける予定です。また、「ザーリャ」(基本機能モジュール)にイーサネットケーブルを取り付け、ロシアのBioriskという実験装置を「ピアース」(ロシアのドッキング室)に取り付ける予定です。
フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズは、今週の船外活動時と同様に2度目の船外活動の時にもISS内にとどまり、船外活動クルーに助言したり、船外活動中のスケジュール管理をしたりして、船外活動を指揮します。
また、ウィリアムズは今週、米国東部夏時間6月8日午後7時38分(日本時間6月9日午前8時38分)に打上げが予定されているSTS-117ミッションで地上に帰還する際に持ち帰る科学実験ペイロードや私物の荷造りを行いました。
ウィリアムズは、栄養状態の評価(Nutritional Status Assessment: Nutrition)実験のために、ウィリアムズにとって5回目で最後の血液と尿のサンプル採取を行いました。この実験は宇宙飛行中に人体がどのように変化するのか計測する実験です。採取されたサンプルは冷凍冷蔵庫(Minus Eighty-degree Laboratory Freezer for ISS: MELFI)内にマイナス80℃で保存されます。この実験により、骨代謝、酸化による損傷、ビタミンとミネラルの状態、ホルモン変化とそれがストレスや骨、筋肉の代謝にどのように影響するかなどについて、研究者が理解する助けとなります。実験の結果は、長期にわたる宇宙でのミッションで、クルーの身体に生理学的に何がいつ起こるか理解を深めると期待されています。
ISSでの科学実験は、ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センター(JSC)とアラバマ州ハンツビルにあるNASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)のペイロード運用チームが協調して運用を行っています。MSFCは、ヒューストンのミッション・コントロールとつながっているペイロード運用センターの所在地です。
ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。
次回のISSステータスレポートは、6月6日の船外活動の終了後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:International Space Station Status Report #07-30(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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