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NASAステータスレポート(2008年まで)

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #07-29

最終更新日:2007年6月 4日
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第15次長期滞在クルー
2007年5月30日(水) 午後8時00分(米国中部夏時間)
2007年5月31日(木) 午前10時00分(日本時間)

5月30日、国際宇宙ステーション(ISS)のふたりの宇宙飛行士は5時間25分の船外活動を行い、サービスモジュール・デブリ・パネル(Service Module Debris Panel: SMDP)の取付けとGPSアンテナ用ケーブルの接続変更を行いました。

ロシアのオーラン宇宙服を着用したコマンダーのフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフは、米国中部夏時間5月30日午後2時5分(日本時間5月31日午前4時5分)に「ピアース」(ロシアのドッキング室)から船外活動を開始しました。船外活動は当初5月30日午後1時20分(同5月31日午前3時20分)に開始する予定でしたが、通信に問題が発生して対処に時間がかかったため、開始が遅れました。

ロシア人宇宙飛行士ふたりは、まずピアースの根元に取り付けられているストレラ2と呼ばれる伸縮可能な手動式クレーンのところまで移動しました。ここでストレラ2のアームを45フィート(約13.7m)から60フィート(約18.3m)にまで延長するための延長ブームを取り付けました。ユールチキンは、この延長ブームの先にコトフを乗せた状態で、「ユニティ」(結合モジュール1)に結合しているPMA(与圧結合アダプタ)-3の上方までストレラのブームを伸展させました。

その位置にまで達すると、ユールチキンはコトフの誘導に従って、ストレラ2のエンドエフェクタ(把持手)をアダプタ保管ラック(adapter stowage rack)のグラプル・フィクスチャ(把持部)へと動かしました。このアダプタはPMA-3に取り付けられており、17枚のデブリパネルを3つの束として保持していました。これは「クリスマスツリー」という愛称で呼ばれています。

このクリスマスツリーをストレラ2に結合してPMA-3からはずすと、ユールチキンはクリスマスツリーとコトフを、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の外径が小さい方にまで戻しました。ここでユールチキンはコトフと合流し、クリスマスツリーをズヴェズダのグラプル・フィクスチャに固定しました。

次にふたりはデブリパネルの作業を一時中断し、後方にあるズヴェズダの大きな円筒形の場所へと移動しました。ここで欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)がランデブ運用時に使用する予定の航法用GPSアンテナの配線の再接続作業を行いました。ATVは無人の補給機で、プログレス補給船の約2倍の搭載容量を持っています。ATVは今年中に初飛行を予定しています。

この作業が終了すると、ふたりは、ズヴェズダの前方端のクリスマスツリーの位置まで戻りました。ここでデブリパネルの3つの束のうちひとつをはずし、束をほどきました。この束には5枚のパネルが束ねられていました。アルミニウム製のパネルはそれぞれ形や大きさは違いますが、厚みはどれも約1インチ(約2.5cm)です。大きさはおおむね2フィート(約60cm)と3フィート(約90cm)四方で、重さは15~20ポンド(約6.8~9kg)ほどです。

ユールチキンとコトフは、ズヴェズダの前方部分の外径の大きい場所と小さい場所の中間となる部分に5枚のパネルを取り付けました。

取付け作業が終わると、ふたりはピアースへと戻り、エアロック内に入りました。船外活動の終わりとなるハッチの閉鎖は5月30日午後7時30分(同5月31日午前9時30分)でした。

今回の船外活動は、ユールチキンとコトフにとって初めての船外活動でした。6月6日に予定されている2回目の船外活動では、残り12枚のデブリパネルがズヴェズダに取り付けられます。また、ふたりはイーサネット・ケーブルを「ザーリャ」(基本機能モジュール)の外側に、そしてBioriskと呼ばれるロシアの実験装置をピアースに、それぞれ取り付ける予定です。

この3つの束とアダプタは、2006年12月のスペースシャトル「ディスカバリー号」によるSTS-116ミッション時にISSへ運ばれ、ロバート・カービームとサニータ・ウィリアムズが船外活動を行ってPMA-3に取り付けていました。その後も第15次長期滞在クルーとしてISSに滞在しているウィリアムズは、5月30日の船外活動では船内指揮担当(intravehicular officer)としてISS内から、船外活動を行う宇宙飛行士たちに助言したり、スケジュール管理を行いました。

2002年8月に、第5次長期滞在クルーのコマンダーだったワレリー・コルズンとフライトエンジニアだったペギー・ウィットソンによる船外活動で6枚のデブリパネルが既に取り付けられています。これらのパネルは2002年6月のスペースシャトル「エンデバー号」によるSTS-111ミッション時にISSに運ばれました。

ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは6月1日、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:International Space Station Status Report #07-29(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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