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第15次長期滞在クルー
2007年5月25日(金) (米国時間)
今週、第15次長期滞在クルーのコマンダーであるフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフは、2回の船外活動の準備を行い、フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズは自身の地上への帰還準備を行いました。後任のクレイトン・アンダーソンの到着に備え、ウィリアムズはISS内部を撮影した10分間のビデオツアーをアンダーソンのために地上へ送信しました。アンダーソンは次のスペースシャトルで国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定です。
ミッションマネージャらは、5月30日に予定されているロシアの船外活動の実施を承認しました。この船外活動では、軌道上デブリ防護パネルを「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に取り付ける作業と、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)の航法システム用のGPSアンテナケーブルを取り付ける作業を実施する予定です。ISSの組立てとメンテナンスのためにロシアが行う船外活動としては、今回が18回目になります。船外活動は米国中部夏時間5月30日午後1時20分(日本時間5月31日午前3時20分)に開始され、約6時間にわたり行われる予定です。NASA TVでの中継は、5月30日午後0時20分(同5月31日午前2時20分)から始まる予定です。
船外活動は初めてとなるユールチキンとコトフは、船外活動用の宇宙服と「ピアース」(ロシアのドッキング室)の点検や工具の準備を行い、ピアースにドッキングしているプログレス補給船(24P)のハッチを閉じました。ISS内から船外活動を支援するウィリアムズも、船外活動で使用される予定の米国製の工具を準備しました。今回の船外活動では、まず「クリスマスツリー」と呼ばれている、デブリ防護パネルの束を3つまとめたものを取り外します。これは昨年12月のSTS-116ミッションで、PMA(与圧結合アダプタ)-3の外側に一時的に収納されたものです。このパネルをズヴェズダへ運んだ後、ユールチキンとコトフは3束のうち1束のパネルを取り付けます。残りは6月6日に行われる予定のロシアの船外活動で取り付ける予定です。今週、ミッションマネージャらは、その船外活動の事前確認を行いました。
ウィリアムズは今週、ISSのラップトップ・コンピュータのソフトウェアを更新し、筋力トレーニング装置(Resistive Exercise Device: RED)のふたつのキャニスターの「フレックス・パック」(ゴム製)を交換しました。この装置は無重量空間でウエイトリフティングのような運動を模擬するものです。また、ウィリアムズは定期的な体力測定の一環として、医学専門家が地上で彼女の酸素消費量を計測する中、自転車エルゴメータで運動を行いました。
また、クルーは打上げ目標が6月8日に設定されているスペースシャトル「アトランティス号」の到着準備も行いました。ユールチキンとコトフはスペースシャトルの画像専門家とともに、最近行ったデジタル写真撮影訓練のレビューを行いました。またウィリアムズは、スペースシャトルのクルーがP6トラスの左舷側の太陽電池パドルを格納する船外活動で使用する工具を組み立てました。ウィリアムズは、ISS内のビデオを撮影する一方、アンダーソンのミッションに向けた準備を手助けするためアンダーソンと話をしました。アンダーソンの第15次長期滞在クルーとしてのミッションは、アンダーソンに合わせて特注されたソユーズ宇宙船用のシートライナーが、STS-117ミッション中にアトランティス号からISSに移された時点で正式に開始となります。
5月23日、ロシアの飛行管制官はリブースト(軌道上昇)を行い、ISSの速度を時速1マイル(時速約1.6km)速め、アトランティス号の到着に適切な軌道にISSを調整しました。
第15次長期滞在クルーは、WBZ Radio、CBS Radio、ABC NewsおよびMSNBCのインタビューにも応じました。
ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。
出典:International Space Station Status Report: SS07-28(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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