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第15次長期滞在クルー
2007年5月18日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2007年5月19日(土) 午前5時00分(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の第15次長期滞在クルーは今週、補給品の荷解きを行い、次のスペースシャトルの到着と、2回の船外活動に向けた準備を開始しました。
プログレス補給船(25P)は、米国中部夏時間5月15日午前0時10分(日本時間5月15日午後2時10分)に、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部のドッキングポートにドッキングしました。今週、クルーは5,000ポンド(約2,268kg)以上の貨物を、プログレス宇宙船(25P)から荷下ろしする作業を始めました。
コマンダーのフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフは、彼らが5月30日と6月6日に実施する予定の船外活動に向けて、「ピアース」(ロシアのドッキング室)での作業を行いました。両宇宙飛行士は、ロシア製のオーラン宇宙服を着用して、ズヴェズダへの軌道上デブリ防護パネルの取付けと、ズヴェズダの外側に設置された実験装置の交換を行う予定です。この船外活動の概要について、5月23日午後1時(同5月24日午前3時)から、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)のミッション専門家が記者会見を行う予定で、NASA TVで放映します。
クルーは、6月8日に打上げ予定のスペースシャトル「アトランティス号」の到着に向けて準備を行いました。ユールチキンとコトフは、アトランティス号がSTS-117ミッションでISSに接近する際に、自分たちが行う耐熱シールドの検査に備え、デジタルカメラによる撮影技術の訓練を行いました。フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズは、船外活動用の工具を組み立て、保護テープを巻きました。P6トラス右舷側の太陽電池パドルを折りたたむ際に船外活動クルーの支援が必要になれば、この工具を使うことになります。
5月17日、ISSクルーは米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration: NOAA)の海底研究室「アクエリアス」で、第12回NASA極限環境ミッション運用(NASA Extreme Environment Mission Operations: NEEMO)プログラムに参加している宇宙飛行士らと交信しました。フライトサージャン1名、宇宙飛行士2名、シンシナティ大学の医師1名は、5月18日に12日間のNEEMOミッションを終えました。このミッションでは、宇宙医学のコンセプトや、ロボットによる遠隔外科手術、月面歩行技術などの試験が行われました。水中という特異な環境にあるアクエリアスは、宇宙飛行に備えた理想的な訓練施設です。ウィリアムズは、2002年5月に行われた第2回NEEMOミッションのメンバーとして参加していました。
5月18日に、ウィリアムズは、弾性記憶複合材ヒンジの試験(Elastic Memory Composite Hinge: EMCH)を追加で1回行いました。これは、新しい種類の複合材ヒンジの特性を調べて、宇宙での利用に適しているか判断するためのものです。実験では、弾性記憶ヒンジの一方の端におもりをつけて動かします。この実験で試験した材料は、現在宇宙用のヒンジに使われている材料よりも軽量で強度が高く、将来の宇宙船の設計で利用できるかも知れません。クルーはさらにC-SPANとの広報イベントを実施したほか、ウィリアムズは故郷ボストンのテレビ局2社のインタビューに応えました。
5月19日、ウィリアムズは、ISS支援ラップトップコンピュータのソフトウェアを更新する予定です。
ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。
次回のISSステータスレポートは5月25日、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:International Space Station Status Report #07-27(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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