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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-51

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第14次長期滞在クルー
2006年11月23日(木) 午前0時15分(米国中部標準時間)
2006年11月23日(木) 午後3時15分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)のクルー2名が、11月22日に5時間38分間にわたる船外活動で、機材の設置や移動、そして商業スポンサーの依頼による活動を行いました。

フライトエンジニアのトーマス・ライターは船内でシステムを監視し、第14次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアと、フライトエンジニアのミハイル・チューリンは、米国中部標準時11月22日午後6時17分(日本時間11月23日午前9時17分に、「ピアース」(ロシアのドッキング室)のハッチを開きました。この時、 ISSはアフリカ西岸に近い大西洋上空を飛行中でした。ふたりがロシア製のオーラン宇宙服を着て行った今回の船外活動は、ピアースがISSに取り付けられて以来、ピアースからの19回目となる船外活動でした。ピアースは、チューリンが第3次長期滞在クルーとして初めて宇宙飛行を行った2001年9月にISSに取り付けられました。

チューリンの宇宙服の冷却ホースに問題が発見されたため、船外活動は1時間以上遅れて開始されました。チューリンは一度宇宙服を脱いでホースの位置を直し、問題なく冷却ができるようにしました。

ピアースの外に、道具や装備を準備した後、チューリンは約3gのゴルフボールをばね仕掛けのティーの上に置き、ピアースのハッチの横にあるはしごにそのティーを固定しました。はしごに固定する予定であった足の納まりが悪いまま、チューリンは金メッキが施された6番アイアンで、ボールを「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後端から安全に離れていくように打ち出しました。チューリンは、満足行くショットができたと言って喜びました。ロシアの飛行管制官は、他のボールを打つ必要はないと判断したため、クルーは別の作業に時間を割くことになりました。

チューリンのゴルフショットは、カナダのゴルフ用品メーカーとロシア連邦宇宙局(FKA)との間で結ばれた商業契約に基づいて行われたデモンストレーションの一部でした。このゴルフクラブと3個のボールは、最近到着したプログレス補給船(23P)によりISSに運ばれました。NASAの安全解析によれば、ボールは約3日後に地球の大気圏に再突入し、燃え尽きると予測されています。このボールは、1ドル札3枚分程度の重さしかありません。

ふたりの船外活動クルーは、最近到着したプログレス補給船(23P)がドッキングしているズヴェズダの後方に移動しました。チューリンは、プログレス補給船(23P)が10月26日に到着したときに、正常に格納しなかったプログレス補給船(23P)の自動ドッキングシステム(Kurs)のアンテナのひとつのラッチを解放しました。チューリンとロペズ-アレグリアは、方位測定用のアンテナを、手やプライバーで後方へ折りたたんで格納しようと試みましたが、アンテナは全く動きませんでした。ロシアの飛行管制官も、アンテナを格納するコマンドを送りましたが、これも失敗しました。

船外活動クルーは、ロシアの技術者に送るための画像を多数撮影しました。技術者たちは、この動かなくなったアンテナを今後の船外活動で解放するための案を検討する予定です。技術者らは現在のところ、アンテナの駆動機構の接続部分の中で何かが凍結し、動かなくなっているのではないかと推測しています。

チューリンとロペズ-アレグリアは、ズヴェズダの後方で、ドッキングポートの周辺に以前取り付けていた通信アンテナのうちの1基を、数分かけて取り外し、別の場所に取り付けました。このアンテナは、来年、アリアン5ロケットによりフランス、ギアナのクールーから打ち上げられる予定となっている欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)のドッキングを支援することになっています。

以前の取付け箇所では、アンテナがズヴェズダのエンジンカバーのひとつを、部分的に邪魔するため開かなくなっていました。アンテナは、今後エンジンの運用に支障をきたさないように、元の場初から1フィート(約30.5cm)も離れていない場所に再び取り付けられました。

次に、ロペズ-アレグリアとチューリンは、ズヴェズダの前方上側に移動し、太陽フレアによって放出され地球の低周回軌道に届く中性子の量を計測する“BTN-Neutron”という実験装置を取り付けました。最後に、ふたりはこの実験装置用のふたつの断熱カバーを投棄して今回の作業を締めくくりました。投棄された断熱カバーは、ISSや数週間後に組立てミッションで訪れる予定のスペースシャトル「ディスカバリー号」に衝突しないことを確認するために、飛行管制官によって追跡されます。

今回の船外活動は、ISSの組立てとメンテナンスのための73回目の船外活動で、これまでの船外活動時間の合計は444時間14分間に達しました。また、今回は第14次長期滞在クルーの滞在期間に予定されている4回の船外活動のうち1回目、ロペズ-アレグリアにとっては6回目、チューリンにとっては4回目の船外活動となりました。

次回のISSステータスレポートは、12月1日または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-51.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年11月24日

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