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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-50

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第14次長期滞在クルー
2006年11月17日(木) 午後3時00分(米国中部標準時間)
2006年11月18日(金) 午前6時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第14次滞在クルーのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアとフライトエンジニアのミハイル・チューリンとトーマス・ライターは、11月22日に予定されている船外活動の準備を進めています。この船外活動は、ロシアのドッキングポートである「ピアース」(ロシアのドッキング室)からISSの船外に出て行う予定です。

今回が6回目の船外活動となるロペズ-アレグリアと、過去に3回の船外活動を行ったことがあるチューリンは、11月17日にロシア製のオーラン宇宙服を着用し、全てのシステムと通信機器の試験を行いました。この宇宙服の試験で今週は締めくくりましたが、クルーは他の作業として、米国の照明用ライトを宇宙服のヘルメットに取り付け、船外活動の手順を確認し、ピアースにドッキングしているプログレス補給船(22P)の気密チェックを行いました。

約6時間にわたって行われる予定の船外活動では、チューリンが商業目的でゴルフのデモンストレーションを行います。ロシア連邦宇宙局(FKA)とカナダのゴルフ用品メーカーとの商業契約に基づいて、ピアースのハッチのすぐ隣の踏み台に取り付けられたバネ付のティーにボールを乗せ、ボールを宇宙に向かって打つ予定です。ボールは、打った後にISSから離れてゆくように、ISSのロシアのセグメント後方に向けて打たれる予定です。NASAの飛行管制官の計算によると、約3日後に大気圏で燃え尽きると予測されています。使用するボールは、通常使われる約45gのゴルフボールよりも、ずっと軽く作られています。このデモンストレーションで使用されるボールは約3g、クリップ3つ分程度の重さです。

船外活動では、チューリンがプログレス補給船(23P)の一部の調査を行います。10月26日にプログレス補給船(23P)が「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後方ドッキングポートに接近したとき、プログレス補給船(23P)の自動ドッキングシステム用アンテナのひとつが格納されなかった可能性があります。必要があれば、チューリンが手動でそのアンテナを格納する予定です。

また、ロペズ-アレグリアとチューリンは、ズヴェズダ後方にある、来年ISSに到着する予定の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)の通信アンテナの場所を付け替え、ピアースに設置されているふたつの貨物用クレーンのうちのひとつに取り付けられている固定用ボルトを点検し、また太陽フレアを観測する新しい実験装置を展開します。

NASA TVでは、船外活動の模様を、米国中部標準時間2006年11月22日午後4時(日本時間2006年11月23日午前7時)から中継する予定です。中継開始の1時間後から、船外活動が開始されます。

11月15日は、宇宙からのハイビジョン生中継が初めて行われた日となりました。ロペズ-アレグリアが出演し、ライターはカメラマンとして参加しました。番組は日本のNHKとディスカバリーHDシアターで放送されました。ISSに搭載されているハイビジョン用放送システムは、スペース・ビデオ・ゲートウェイ(Space Video Gateway: SVG)と呼ばれ、コンピュータを通じて広帯域のデジタルテレビ信号を地上に送信します。これまで、宇宙でのハイビジョン映像は、ビデオに録画し、地球に回収しなければ視聴することができませんでした。

飛行管制官は、今週も引き続き4基のコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscope: CMG)のうち1基(CMG-3)の試験を行いました。CMG-3は、過去に大きな振動と電流が観測されたため、10月9日に停止されました。最新の試験結果と過去に行われた一連の試験結果を比較することで、CMGの加速度計、潤滑剤、そして回転用ベアリングの潤滑の状態についてのさらにデータを得る予定です。

CMG-3は2007年6月の打上げを目指しているSTS-118ミッション時に交換される予定です。このCMG-3はその後保管され、来年秋のSTS-122ミッションで地上へ回収されます。ISSは残り3基のCMGで、問題なく運用が続けられています。

ライターは今週、欧州宇宙機関(ESA)の実験を行いました。この中にはCASPERと呼ばれる実験も含まれました。CASPERは、長期にわたるミッション中の宇宙飛行士の睡眠を改善する方法を開発する目的で行われています。また、ALTCRISS(Alteino Long Term Monitoring of Cosmic Rays)実験も、今週行った実験のひとつです。この実験により、科学者が宇宙線の遮へい効果について研究することができるようになります。この実験により得られた結果は、エンジニアが放射線環境や効果的な遮へい方法をさらに理解するのに役立つ可能性があります。

次回のISSステータスレポートは、船外活動後の11月23日朝、または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-50.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年11月20日

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