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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-40

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第13次長期滞在クルー
2006年9月1日(金) 午後0時00分(米国中部夏時間)
2006年9月2日(土) 午前2時00分(日本時間)

スペースシャトル「アトランティス号」の打上げが延期されたため、国際宇宙ステーション(ISS)の第13次長期滞在クルーの作業計画は変更されました。

ISSでは、今週アトランティス号のクルーを迎える予定でしたが、アトランティス号の打上げは、現在9月6日に変更されています。アトランティス号によるSTS-115ミッションでは、長さ240フィート(約73m)の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を装備した新しいトラスがISSに運搬されます。アトランティス号は当初8月27日に打上げが予定されていましたが、最初は落雷による損傷がないかどうかを確認するため、そしてその後は熱帯低気圧「アーネスト」が接近したため、打上げは延期されました。この打上げ延期により、コマンダーのパベル・ビノグラドフ、フライトエンジニアでNASAサイエンスオフィサーのジェフリー・ウィリアムズ、そして欧州宇宙機関(ESA)のドイツ人宇宙飛行士トーマス・ライターは、STS-115ミッションの到着に向けた準備により多くの時間を費やすことができました。クルーは、アトランティス号で地上に持ち帰る物品の荷造りをし、STS-115ミッション期間中に行われる3回の船外活動の計画を確認しました。また、通常のISSのメンテナンスや日課の運動、そして多くの科学実験も行いました。

ウィリアムズは今週、3日間にわたり、宇宙飛行士の中枢神経系へ長期間の飛行が与える影響を調べるALTEA(Anomalous Long Term Effects in Astronauts' Central Nervous System)と呼ばれる宇宙放射線の実験を行いました。この実験は、被験者の脳の活動の観測と視覚認知の記録と共に、宇宙放射線を追跡するものです。ウィリアムズは、センサ・ブロックを頭の上と横に付けた状態で、軌道を1周する90分の間、うつぶせの姿勢で浮かびました。この実験の結果は、今後宇宙飛行をする人々を宇宙放射線の影響から守るための方法を開発する際に役立つことが期待されています。

今週後半、ウィリアムズは微小重力環境での毛細管内の流体の動きを研究する毛細管実験(Capillary Flow Experiment: CFE)の作業を行いました。この実験により得られた知識は、将来の宇宙機の流体輸送システムの開発に役立つことが期待されます。この他、微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox: MSG)という実験装置に取り付けたシールの試験も行いました、「デスティニー」(米国実験棟)内に設置されたこのグローブボックスは、流体、燃焼、煙霧などの実験が行うことができる環境を備えています。

アトランティス号のミッション中は、ISSステータスレポートは、1日2回発行されるスペースシャトルのミッション・ステータスレポートの中に含まれます。次のISSステータスレポートは、STS-115ミッションの後、または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-40.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年9月4日


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