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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-34
第13次長期滞在クルー 2003年以来初めて、国際宇宙ステーション(ISS)のクルーが3人体制になりました。欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士トーマス・ライターが、今月行われたスペースシャトル「ディスカバリー号」のミッションにより、第13次長期滞在クルーに加わりました。 第13次長期滞在クルーのフライトエンジニアとなったライター、そしてコマンダーのパベル・ビノグラドフとフライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズは、作業に取りかかりました。クルーは今週、新しいハイテク冷凍冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)の起動、防音装置の追加設置、来年から稼働する予定の新しい酸素生成システム(Oxygen Generation System: OGS)の機能点検、そして米国東部夏時間8月3日午前10時00分(日本時間8月3日午後11時00分)頃から行われる予定の船外活動の準備などを行いました。 ディスカバリー号は、補給物資、ハードウエアや実験装置など約2.7トン、そして約660リットルの水と約33キログラムの窒素をISSに残していったため、3人のクルーの滞在を充分に維持できる状態にあります。 最も期待されている実験ラックのひとつであるMELFIが起動されました。この冷凍庫は、生命科学研究実験のサンプルを、評価用として地上に持ち帰るまでの間、保管することができます。 ディスカバリー号のミッションでは、新しいOGSと、MELFIがISSに運ばれました。今週、新しく設置されたOGSを長期にわたって休止させている間に内部のバルブが詰まるのを防ぐため、状態確認が行われました。この装置は起動後、将来ISSの長期滞在クルーが6人体制になる時に備え、ロシアのエレクトロン(酸素発生装置)の能力を補うことになります。 また、クルーは次の船外活動の準備に取りかかりました。ウィリアムズとライターで行う船外活動は、米国製の宇宙服を着用して行います。ふたりは、船外に実験装置を設置し、ISSのトラス機器を今後の組立作業に向けて準備する予定です。太陽電池パネルと電力系の機器が、本年8月下旬と12月に予定されている2回のスペースシャトルのミッションで運ばれてISSに追加設置される予定です。船外活動の準備としては、「クエスト」(エアロック) 内や宇宙服の冷却ループの洗浄作業、エアロックシステムと工具の設定などが行われました。また、カナダアーム2(ISSのロボットアーム)の操作手順も再確認されました。 次回のISSステータスレポートは、7月28日または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-34.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2006年7月24日
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