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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-35

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第13次長期滞在クルー
2006年7月28日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2006年7月29日(土) 午前5時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第13次長期滞在クルーにとって初めての米国の船外活動が、1週間後に近づきました。クルーは今週、ほとんどの時間を船外活動に向けた準備や装備品の整備を行って過ごしました。また、彼らは新しいISS用の冷凍冷蔵庫(Minus Eighty-degree Laboratory Freezer for ISS: MELFI)を起動しました。

宇宙飛行士のジェフリー・ウィリアムズとトーマス・ライターは、米国東部夏時間8月3日午前9時55分(日本時間8月3日午後10時55分)に、「クエスト」(エアロック)のハッチから船外に出て、約6時間20分の船外活動を行う予定です。ISSのコマンダーであるパベル・ビノグラドフは、ISSの中から船外活動の指示を行います。NASA TVでは、船外活動の中継を8月3日午前9時00分(同8月3日午後10時00分)から開始します。

ウィリアムズとライターは、ふたりとも船外活動クルーとして豊富な経験を持っています。今回の船外活動では、ISS周辺の電場を測定する装置の設置、ISSのトラスに装備されたラジエータ回転用モータのコントローラ(Rotary Joint Motor Controller: RJMC)とコンピュータの交換、様々な材料サンプルを長期間宇宙に曝露するふたつの実験装置の設置、そしてその他各種ハードウェアのISSへの取り付けを行う予定です。船外活動に備えて、クルーは宇宙服や工具の準備、ISSからの出入手順の予行演習、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の所定の位置への移動などを行いました。カナダアーム2に搭載されているテレビカメラは、船外活動の映像を提供します。

また今週、クルーはISS用の冷蔵冷凍庫(MELFI)の運用も開始しました。この装置は、-80℃まで温度を下げることができます。このMELFIは、欧州宇宙機関(ESA)が開発し、提供したもので、今月上旬に行われたスペースシャトルによるSTS-121ミッションでISSに運ばれ、「デスティニー」(米国実験棟)内に設置されました。MELFIには、4つの冷凍室で合計300リットルの容量があり、実験サンプルを地上に持ち帰るまでの間保管することができます。

7月25日、ロシアの飛行管制官は、ISSの高度を上げるためにISSの後部にドッキングしているプログレス補給船(21P)のスラスタを噴射しました。これにより、ISSは遠地点高度219マイル(約352km)、近地点高度203マイル(約327km)の軌道へと上昇しました。今回の調整により、8月27日以降の打上げを目指しているスペースシャトル「アトランティス号」と、第14次長期滞在クルーを乗せて9月中旬に打ち上げられる予定のロシアのソユーズ宇宙船(13S)のドッキングに最適な軌道になりました。次回のISSステータスレポートは、8月3日の船外活動終了後、または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-35.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年7月31日


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