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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-30

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第13次長期滞在クルー
2006年6月23日(金) 午後1時00分(米国中部夏時間)
2006年6月24日(土) 午前3時00分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、補給船1機に別れを告げ、新しい補給船の到着に向けた準備を行いました。また、7月1日に打上げが予定されているスペースシャトル「ディスカバリー号」の到着に向けての準備も続けています。

6月19日に、パベル・ビノグラドフとジェフリー・ウィリアムズは、プログレス補給船(20P)が、ISSの「ピアース」(ロシアのドッキング室)のドッキングポートから自動的に離れていくのを見守りました。これにより、新しいプログレス補給船(22P)のためのドッキングポートが空けられました。新しいプログレス補給船(22P)は、米国中部夏時間6月24日午前10時08分(日本時間6月25日午前0時08分)にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、6月26日午前11時30分(同6月27日午前1時30分)頃に、ISSへドッキングする予定です。プログレス補給船(22P)は、約2.3トンの機材や補給品をISSへ運ぶことになっています。

6月19日、ビノグラドフはTORU手動ドッキングシステムの維持・向上訓練を受けました。プログレス補給船(22P)の自動ドッキングシステムがうまく作動しなかった場合には、ビノグラドフは、この手動ドッキングシステムを使用して補給船の誘導をすることになっています。

また、今週ISSのクルーは、ディスカバリー号の到着に向けての準備も行いました。6月20日、ビノグラドフとウィリアムズはスペースシャトル・ミッション(STS-121ミッション)のタイムラインを確認し、地上のミッション専門家と打合せをしました。6月23日には、クルーはスペースシャトルのミッション中に使われる予定の米国製宇宙服の準備も引き続き行いました。

ふたりは、ディスカバリー号で地上に持ち帰る機材の梱包も続けました。6月21日、ウィリアムズは、ISSの「ユニティ」(結合モジュール1)の窓にセンターライン・バーシング・カメラ・システム(Centerline Berthing Camera System: CBCS)を設置しました。このカメラの映像は、ディスカバリー号が運んでくる「レオナルド」(多目的補給モジュール1)という与圧補給モジュールをユニティの結合機構に結合させる際に使われます。スペースシャトルミッションの間、レオナルドは荷物の積み降ろしのためユニティに結合されます。その後、地上への帰還のため、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)に再度戻されます。

また、6月21日、ビノグラドフは、自己伝搬燃焼(self-propagating combustion)材料を研究するロシアの実験を行いました。この研究は、宇宙機のための多孔性・耐熱性・断熱材料を形成する仕組みを調べるものです。

6月22日、ウィリアムズは、カナダアーム2(ISSのロボットアーム)に関わる活動を3時間以上行いました。まず、ラップトップコンピュータを用いたシミュレーション訓練を行い、次にカナダアーム2を操作しました。ディスカバリー号がISSに結合している間に行う予定の、カナダアーム2の操作と同様の操作を、地上の飛行管制官の支援を受けて行いました。最後に、ディスカバリー号到着に備えた位置にカナダアーム2を停止させました。

ウィリアムズがカナダアーム2を操作中、飛行管制官はISSに4つあるコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)のひとつであるCMG 3のスピンモータの制御電流と振動が増加していることに気付きました。数時間後には表示は正常に戻り、CMG 3はその後正常に動作しています。

次回のISSステータスレポートは、プログレス補給船(22P)の打上げ後の6月24日に発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-30.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年6月26日


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