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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-54
第12次長期滞在クルー 第12次長期滞在クルーは彼らにとって1回目となる船外活動の準備をしました。また、国際宇宙ステーション(ISS)に人が長期滞在をはじめてから、今週で5周年をむかえました。 先週、ISSプログラムマが管理する審査会を受け、11月3日にマネージャ達は、2003年以来となる米国製宇宙服を使用したISSからの船外活動(第12次長期滞在クルーとして1回目)の許可を出しました。ISSコマンダーのウイリアム・マッカーサとフライトエンジニアのバレリー・トカレフは船外活動の手順の確認や、船外活動で使用する道具の準備をしました。船外活動は、米国東部標準時間11月7日午前9時30分(日本時間11月7日午後11時30分)に始まる予定です。NASA TVでの放送は同11月7日午前8時30分(同11月7日午後10時30分)に始まります。 5時間の船外活動で、マッカーサとトカレフはISS左舷のトラスへテレビカメラを取り付ける予定です。このカメラは、将来ISSの左舷側にトラスを追加する際に、組立てを支援する重要な役割を果たします。また、ふたりはISSの頂部であるP6トラスの先端から古い実験装置の取り外しも予定しています。この実験装置は、ISS周囲の電気的環境を測定していました。 11月2日のABC、CBSニュースのインタビューでは、マッカーサとトカレフは今回の船外活動や、宇宙での人類滞在5周年を記録したことについて話しました。第1次長期滞在クルーであるコマンダーのウイリアム・シェパード(米国)、ロシアの宇宙飛行士であるセルゲイ・クリカレフとユーリー・ギドゼンコは、2000年11月2日にISSに到着しました。 今週の前半、マッカーサとトカレフは機器のメンテナンス作業に集中しました。10月31日に、ふたりは微量汚染物質制御装置を分解し、空気の流量を測定しました。この機器は、空気中にある汚染物質を取り除き空気を清潔に保つものです。技術者達は、この測定で流量の減少に気が付いたので、クルーが原因について調べた後、今後の補給船で交換する機器を運ぶ必要があるかどうかを判断します。痕跡汚染制御装置を組み立て直した後、流量が減少した状態で作動しています。ロシアセグメントにある正常なシステムによって、その機能は補完されています。 また、マッカーサとトカレフは、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内の熱制御ループの故障したポンプと煙感知器の交換、 「ザーリャ」(基本機能モジュール) の換気フィルターの掃除を行いました。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、11月7日の船外活動後、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-54.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年11月7日
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