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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-49

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第11次長期滞在クルー
2005年10月7日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2005年10月7日(金) 午前5時00分(日本時間)

10月3日早朝のソユーズ宇宙船(11S)のドッキング以降、国際宇宙ステーション(ISS)は新しいクルーの家になりました。第12次長期滞在クルーのコマンダーであるウィリアム・マッカーサーとフライトエンジニアのバレリー・トカレフは、第11次長期滞在クルーと引き継ぎ作業を行いながら1週間を過ごしました。宇宙旅行者のグレゴリー・オルセンも一緒です。

マッカーサーとトカレフ、そしてオルセンは、米国中部夏時間10月3日午前0時27分(日本時間10月3日午後2時27分)にISSへ到着して、10月3日午前3時36分(同10月3日午後5時36分)にISSに入室しました。これから6ヶ月の間、ISSはマッカーサーとトカレフの家になります。

安全に関する説明と緊急脱出手順の確認を皮切りに、ISSのクルー達は共同作業を開始しました。第1日目の残り時間で、両クルーは最初の引き継ぎブリーフィングや、ソユーズ宇宙船(11S)の装置の停止、打上げ時に着用したロシアのSokol宇宙服の乾燥と収納などを行いました。

引き継ぎ作業は1週間を通して行われました。10月4日には第11次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるジョン・フィリップスとマッカーサーが、ISSの外観をグラフィック表示することによって、ロボットアームの運用を支援するソフトウェアの確認を行いました。その翌日、ふたりは「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を何度か移動させ、宇宙空間でロボットアームがどのような動きをするかを第12次長期滞在クルーに伝えました。

2組のクルーは実験も行いました。行われた実験には、微小重力下における細胞の表面と細胞間の相互関係を調べるロシアの細胞間相互関係(Intercellular Interactions)実験や、バクテリアの遺伝物質の伝達過程を調べる実験が含まれました。他に行われた実験としては、宇宙空間における高等植物の育成と発達の調査や、宇宙空間における人間の心臓血管系の変化の調査、そして被曝による人間の内臓器官への影響の解明に役立てるために立案された実験があります。

また、2組のクルーは数件のインタビューで、メディアからの質問に答え、ロシアのミハイル・フラトコフ首相から特別な電話を受けました。首相は、クルー達の活動への祝辞と、ISSプログラムに対するロシアの貢献について話し合いました。

また、今週は放射線モニタ装置と温度センサ切り替えユニットの取り付けや、米国の非常用電源と煙探知機の検査、そしてラップトップ・コンピュータの交換を行いました。

今週末に短い休養が予定されていますが、両クルーは引き継ぎと第11次長期滞在クルーの地球への帰還の準備を完了させることに力を注ぎます。第11次長期滞在クルーのコマンダーであるセルゲイ・クリカレフとフィリップスは、10月10日午後4時43分(同10月11日午前6時43分)にISSから切り離され、カザフスタン共和国に10月10日午後8時9分(同10月11日午前10時9分)に着陸する予定です。

NASAテレビでは、10月10日午後1時(同10月11日午前3時)からクルーのお別れとISSとソユーズ宇宙船(10S)の間のハッチの閉鎖の様子を放送する予定です。NASAテレビによるISSからの切り離しは、10月10日午後4時(同10月11日午前6時)から放送される予定です。軌道離脱噴射の放送は10月10日午後6時45分(同10月11日午前8時45分)に始まり、着陸まで続きます。軌道離脱噴射は同10月10日午後7時19分(同10月11日午前9時19分)に行われる予定です。

NASAテレビは北米大陸では、西経72度にあるAMC-6衛星を通してMPEG-2デジタル信号が、トランスポンダ17C、周波数4040MHz、垂直偏波で配信されます。アラスカとハワイでは西経137度にあるAMC-7衛星を通してMPEG-2デジタル信号が、トランスポンダ18C、周波数4060MHz、垂直偏波で配信されます。視聴にはデジタルビデオ放送に対応した衛星放送用受信機(Integrated Receiver Decoder: IRD)が必要です。

デジタルダウンリンク情報を含む、NASAテレビについての情報はhttp://www.nasa.gov/ntvをご覧ください。

次回の ISS ステータスレポートは、ソユーズTMA-6宇宙船(10S)着陸後の10月10日か、または何かイベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-49.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年10月11日

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